(前回の記事の続き)
再婚した夫とは
会社や職種は違うが同じ業界だった。
直接仕事をしたことはなかったが
共通の知人が何人かいる。
だから、知人を通じて
私の仕事の顔を知っていた。
仕事の時の私は
テキパキ、キビキビ
会議等でも物おじせず発言するタイプ。
どちらかというと
シャープな印象。
上長にはかわいがられ
後輩からも慕われる存在。
(と少し自惚れ入ってますが)
また、出産後は育児休暇を取らず
産後8週間で復帰し
(これは前夫が闘病中という理由もあった)
再婚時も
フルタイムで仕事を続けていた。
それを知っている夫は
私が実際に子育てをしている様子、
息子を甘やかして育てている姿に
幻滅したのだと思う。
(ふじこちゃんって)
子どもに躾ひとつできない
優柔不断な女だったんだ・・・
仕事はできるかもしれないが
母親としては今ひとつだな。
↑↑
こんな風にみていたんだと思う。
そして、これは私自身でも感じていたこと。
私は子育てにおいて
とても不器用だった。
おむつ替えも
沐浴も
授乳も上手くできなかったし、
手作りも苦手で
息子にスタイひとつ作ってあげていない。
実母には
「本当に下手くそねえ」
とよくけなされていた。
さらに、
息子は0歳で父親と死別している。
その時点で親はわたし一人。
私は、息子が寂しくないよう
とにかく明るく優しい母で
いたいと思っていた。
結果、厳しく育てるというより、
大きくなれば自然とできるようになる
という楽観的な考えだった。
だから、夫が感じた印象も
当たらずも遠からずだと思ってる。
理想と現実のギャップ
に苦しんだのではないかと想像する。
今なら、
夫と私の育児に対する価値観の違いや
ステップファミリー特有の難しさを
理解できる。
しかし、
当時の私は
自分の立場でしか物事を
みることができなかった。
息子のしつけをめぐる
夫との攻防は
その後もあらゆる場面で続いた。