前回の記事で
今の夫との子どもが欲しいと思った
純粋な理由を書いた。
今日は、もう少し打算的な理由を二つ
書いておきたいと思う。
一つ目は
夫をつなぎとめたいという理由だ。
これが本音だったかもしれない。
再婚カップルの間にできた子どものことを
セメントベビーと言うそうだ。
文字通り“セメント=固める”だ。
日本語でも
“子はかすがい”という言葉があるように
彼の子どもを産めば
ずっと彼と夫婦でいられる
息子も下の子を通じて夫と血縁になれる
家族の絆が深まり、関係が強固になる!
そんな風に考えていた。
二つ目の理由は相続対策だ。
親の相続で兄弟が
揉めることが多いと知っていた。
息子には、死別の父も入れて
親が3人いることになる。
そして、
夫には前妻さんのお子さんもいるので
相続争いが起きるかもしれない。
私や夫が死んだ後に
お墓の管理の問題もある。
そんなときに
息子に兄弟がいれば
何かと心強く、
負担も減るのではないかという
計算も働いた。
私はこれらの打算的な理由は
夫には言わなかった。
そして、
純粋な動機と
ちょっと不純な動機をもって
不妊治療を1年ほど続けた。
しかし、
幸か不幸か、
まったく妊娠の兆候は
みられなかった。
そのうち
夫婦間に別の問題が勃発し
不妊治療どころではなくなった。