前回の続き。

 

私たちが常連の仲間入りを

させていただいたお店の中に

ご夫婦で切り盛りしている居酒屋さんが

あった。

 

気さくな女将さんの影響もあり

そのお店には、

女性ひとりのお客さんも多かった。

 

その女性たちは

週に複数回は通っているようで

常連さんどうし、

とても仲が良かった。

 

私が不思議だったのは

彼女たちが既婚者で子どもがいる

ということだった。

 

うちの息子より小さいか

少し大きいお子さんだったが

 

いつもご主人に預けて

そのお店に呑みに来ていた。

(聞くところによるとダンナさんは

あまりお酒が好きでないらしい)

 

シングルマザーを経て

再婚したばかりの

浮かれ気分の私には

 

夫がいるのに

夫婦でなく、

一人で呑みにくる彼女たちの気持ちが

さっぱり理解できなかった。

 

 

あるとき、

その常連さんの女性と

話す機会があった。

 

まだまだ私は

新米常連さんだったにも関わらず

不躾に言ってしまった。

 

「〇〇さんはどうしてご主人と

一緒に来ないんですか?

 

お留守番でさみしくないんです?

 

私なんて、ダンナさんをおいて

一人で呑んでも全然楽しくないですけど」

 

「夫婦はいつも一緒がいいですよ。

うちはどこに行くのも一緒です♡」

 

って。

 

うわあ

うっとおしい女!!。

ホント、余計なお世話だ!!

 

その常連さんは

怪訝な顔をして私を見ていた。

 

それでも私は

彼女に失礼なことを言っていると

わかっていなかった。

 

自分が幸せで

周りがみえなくなる典型。

 

 

この自分の無神経さは、

その後、私が夫とギクシャクしだし、

同じようにひとり居酒屋を始めた頃に

やっと気づいた。