再婚した当時、
憧れていたライフスタイルは
「お花のある暮らし」
若いころから、
仕事優先の生活を送ってきた私は、
そもそも家にいる時間が少なく、
休日も寝てるか、外出しているかで
家に「お花を飾る」という発想はなかった。
ガーデニングなども苦手で
花を愛でるとは程遠い主婦ぶりだった。
だいたい、引っ越しや結婚祝いなどで
友人たちがお花をくれるというときも
生花でなく、造花をお願いしていたくらいだ。
その私が、
「お花のある暮らし」に目覚めてしまった。
夫とともに作り上げる
新居(=家庭)での生活を
より明るく楽しいものにしたかったのだと思う。
早速、お部屋に生花を飾り、
グリーンをおこうと計画した。
グリーンについては
夫が園芸用品店で買ってきてくれた。
私は生花の担当だ。
まずは、
部屋のサイズに合わせた花瓶を買ってきて、
玄関
リビング・寝室
キッチンやトイレにも
お花のコーナーを作った。
お花に詳しくはなかったので
花屋さんに売っているブーケタイプや
おすすめの季節の花を買ってきた。
そのうちに、
この花を買うときは
こちらの花屋さんで買おうとか
お花屋さんの特徴もわかってきた。
仕事帰りに
息子とスーパーでお買い物をし
お花屋さんに寄る。
お花屋さんで包んでくれた
小さな花束を息子がもち、
お花の名前やどこに飾ろうかなどを
話しながらゆっくりと家路につく。
シングル時代を思い返すと、
保育園のお迎え後は、
その晩のやるべきことをあれこれ考える
戦闘モードの時間だった。
再婚してからは明らかに
気持ちにも余裕が出てきたのだと思う。
また、
夫はお花の種類が変わると
必ず気付いてくれた。
そして、いつも
「家のことを気にかけてくれてありがとう」
と言ってくれていた。
私はその言葉で十分満足♡だった。
この「お花のある暮らし」は
私たち家族に嵐がふきあれるまで続いた。