入籍と前後して
私と息子は新居に引っ越した。
一足先に引っ越しをしていた夫ともに
ご近所さんへの挨拶まわりをした。
「今度近くに越してまいりました
〇〇(夫の氏)です。
子どもが一人おります。
どうぞよろしくお願いいたします。」
たまたま、新居の周りには
子どもがいない、または
お子さんは既に大きくなっている
ご家庭が多かったので
「子どもがうるさくして
しまうかもしれません」
とあらかじめお詫び?をしておいた。
ご近所の奥様方は
「いいのよ~
小学校は△△小学校になるのかなあ。
うちの娘も卒業生よ。
何かあったら聞いてね~」
とか
「久しぶりにこの辺りが
にぎやかになっていいわあ」
など
温かい言葉をかけてくださった。
もちろん、
私たちが再婚だとは言わなかったし
聞かれることもなかった。
その後、
ご近所さんたちに会うと
「あらあ、
お坊ちゃんかわいいわねえ。
お父さんによく似てるわねえ」
と言われたり
夫が息子と遊んでいると
「優しいパパで
仲良しでいいわねえ」
と話しかけてくださった。
私は内心、
「夫と息子は
血が繋がっていないから、
似ているわけないのに」
と思いつつ、
社交辞令かもしれない
そのご近所さんの言葉が
大変嬉しかった。
なんと言うか、
私たち三人が「家族」として
認められている感じがしていた。