彼との再婚に向けて、
双方の家族で食事会をした。
いつもは高圧的な実母も
大人しくしていてくれた。
彼のお母さんや兄弟たちは、
人見知りせず、活発な息子を
気に入ってくれたようだ。
あとは実務的なことを
進めていく段階になった。
まずは
住むところだ。
彼と勤務先と私の勤務先は
方向が違ったので、
中間地点で家を探した。
彼と二人でるんるんと
新居候補を内見し、
家具やカーテンはどうしよう
ホームパーティとか開きたいね!
など
楽しくて嬉しくて仕方がなかった。
家探しは短期集中で
希望通りの物件を決めることができた。
次に、指輪選びを始めた。
色々なウエディグ雑誌やネットで
どんなデザインがいいか
いっそオーダーメードにしようかと
ジュエリーショップをまわった。
指輪が決まれば
次は結婚式と披露宴の準備だ。
アラフォー再婚なのに
恥かしげもなく
ウエディングフェアや試食会
などにも出かけていた。
色ボケならぬ
婚ボケだ!
もちろん、
息子の育児はしていた。
しかし、
こういったウエディングの準備には
息子は連れて行かなかった。
息子のお世話は、
実母がきているときはお願いし、
そうでないときは、
一時預かりの託児室に預けた。
息子が寂しいんじゃないかという
ことに全く気が回っていなかった。
心が再婚準備に
完全にもっていかれていた。
次回につづく。