10年間 不妊治療をしていたということは
10年間 基礎体温を付けていたということ。
無排卵性月経は
基礎体温が二層にならないのが
特徴だけど
息子を妊娠する直前の
何回かの周期は
きちんとホルモン注射が効き
きれいな二層になっていた。
だから、
息子の妊娠に気付くのは
超早かった。
(いわゆる妊娠5週めのはじめくらい)
その日、私は出張だったが
妊娠検査薬をカバンにしのばせ
昼休憩のときにやってみた。
結果はうっすら陽性。
そして2日おいてから、
産婦人科でちゃんと診てもらった。
結果は〇。
妊娠5週でまだ不確かだから
2週間したらまたおいでと言われた。
この日、
妊娠が分かった日。
実は別に気がかりなことがあった。
それは、夫が人間ドックの
再検査の結果を聞きに行った日だった。
帰宅してから
どちらが先に結果を言うかで
ジャンケンした。
私から先に言うことになった。
妊娠を告げると
夫はへーって驚いて、その後、
「俺は癌だって」とポロっと言った。
私もヘーって驚いた。
そのことが
何を示すのか
その後どうなるかについて
この時は考えが及んでいなかった。
妊娠とガン告知が同じ日なんて
ドラマみたいな設定でしょ?
でもドラマじゃなくて現実にあった話。
双方の親に報告したり、
友人に報告すると
「ええええええええええ」と
みんな顔を赤くしたり、青くしたりして
大変だ大変だと騒いでいた。
10年間不妊治療をしても
全然かすりもしなかったのに
このタイミングで妊娠。
そして、夫は癌治療のため
投薬と手術へ。
もし
このタイミングで妊娠していなかったら
私は夫の子を宿すことはできなかった。
ただの偶然とは思えない。
夫が亡くなってから
ことあるごとに、
息子は
亡き夫の生まれ変わり
なんだなあと思うようになった。
顔も
性格も
趣味嗜好も
そっくり。。。
子どもができない私に
夫が命をかけて
プレゼントしてくれたのかも
と切なくなったり、、、
妊娠する前は女の子がいいなとか
思っていたけど
生まれ変わりだから
男の子が生まれて当然だったなって。
考え過ぎかな。