その灯りは もう消えそうなところまで来ている
残された灯り 彼は 一番安らげるところで送っている
奥様に介護され 会う度にその体は 弱ってきている
もう今は 片目が見えない状態だ。
病気は ものすごい勢いで進行している
彼は僕が今の仕事に転職し ２番目の契約者
まだ駆け出したばかりの僕を 信じてくれた元上司
元気だった頃の姿を 知っているだけに
あぁ・・・ 会うのが辛い
何も出来ない僕なのに
奥様から 頼りにされている。
何もできない僕だから
出来ることを ほんの少しでも お役にたてるなら・・・
そんな思いと 弱っていく姿を見るのは 辛くて複雑だ
今日、 ご自宅に伺い
自動車の所有者変更や もう使わないであろう車の売却。
僕のブレーンの 中古車屋さんを紹介したので
準備する書類や 損保会社に電話する内容を
彼が電話してる側で アドバイス
他の同業者なら やらない 自分に関係ない仕事
僕の帰りには 奥様はいつも玄関で正座して 見送ってくれる
だから ドアを閉めたとき思うことがある
『 また 彼に会えるだろうか？ 』
そんな 人間の生と死を知っている僕だから
楽しいこと チャレンジすること 頑張ることが好きだ
人間には 必ず 死が訪れます・・・だから
後悔のない人生 わくわくする人生 希望を持った人生
自分の気持ちに
ウソのない人生を送りたい
juN