巨匠スティーヴン・スピルバーグ監督は数年前に名作「ウエストサイド物語」のリメイクを発表していたが、オリジナルでナタリー・ウッドが演じたヒロインには、なんと映画経験出演ナシの17歳女子高生が抜擢された。
1961年に公開され、第34回アカデミー賞で作品賞を含む10部門を受賞するなど、名作中の名作として語り継がれているミュージカル映画「ウェスト・サイド物語」。映画「E.T」や「ジュラシック・パーク」「シンドラーのリスト」などで知られるスティーヴン・スピルバーグ監督が手がける同作のリメイク版の撮影は今夏に開始される。
主役のトニー役には映画「ベイビー・ドライバー」の実力派俳優アンセル・エルゴートが、マリア役に大抜擢されたのは、3万人という膨大な数のオーディション応募者の中から選ばれた、17歳の現役女子高校生のレイチェル・ゼグラー。
映画やテレビドラマなどへの出演経験はないが、幼い頃からミュージカルや演劇に打ち込んできたレイチェル。舞台では「ウエストサイド物語」に出演したことがあるという。以前からYouTubeやSNSで人気アーティストのカバー曲などを披露する動画などを公開していた。その美しくパワフルな歌声で若い世代から注目を集めてきた。
YouTubeのカバー曲。
ロックバンド、クイーンの「ボヘミアン・ラプソディ」のカバーも。
いわゆるユーチューバーとして活動してきた演劇マニアの女子高生レイチェルが、並み居るプロの女優たちを押しのけて、名匠スピルバーグ監督が手がける一大プロジェクトにメインキャストとして出演することになるとは、まさに夢のようなシンデレラ・ストーリー。
レイチェルは「コロンビア系アメリカ人の1人として、ヒスパニック系コミュニティにとって大きな意味を持つ役柄を演じられることを楽しみにしています」とハリウッドにおける多様性に関するコメントも残している。
歴史的名作の「ウエストサイド物語」だが、ステーブン・スピルバーグ監督なら、大いに期待できそう。