ドラマ「リプリー」(原題:Ripley、全8話)がNetflixで4日から配信開始。 | fpdの映画スクラップ帖(名作に進路を取れ!)2号館

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パトリシア・ハイスミスの小説をNetflixでドラマ化した新ミニシリーズ 「リプリー」(原題:Ripley、全8話)がNetflixできょう4日から配信開始された。

 

リプリー」といえば、映画ファンにはすぐにピンとくるが「太陽がいっぱい」(原題:The Talented Mr. Ripley)の原作だった作品。原作は1955年に発表されたサイコスリラー小説。

 

この原作を基に映像化された作品としては「太陽がいっぱい」(1960年、原題: Purple Noon、ルネ・クレマン監督)「リプリー」(1999年、原題: The Talented Mr. Ripley、アンソニー・ミンゲラ監督)「Naan」(2012年、インド)がある。

 

Netflix版は舞台が1960年代初頭のニューヨークとフランスでモノクロで時代背景が良く出ている。「太陽がいっぱい」では、トム(アラン・ドロン)がすでにイタリアにいて放蕩息子フィリップ(モーリ・ロネ)とあっているシーンから始まるが、ミニシリーズでは、息子の父親から依頼されるシーンなどから始まっている。

 

取り急ぎ、第1話を見た。

<ストーリー>
第1話:「見つけにくい男」

ローマ、1961年。一人の男が倒れている足のシーンが映し出される。それは死体で、帽子をかぶった男が階段を引っ張っていく。その音で、アパートの管理人の女性からか「誰か?」という声がする。男はじっと立ち止まるが、そのまま階段を引きずっていく。猫がじっと見ている。

6か月前、ニューヨーク。ラジオから流れるリズミカルな音楽。鏡の前でネクタイを締めアパートを出る男。地下鉄に乗り、ある駅で降りると「マーヴィン・カッツ医学博士」と表札のあるドアを開けるふりをして、郵便配達員のメールを手渡しで受け取る。

その郵便物の中の「支払い小切手」が入っているものと思われる郵便物だけ持ち出して、その他の郵便物は戻す。

この男、トム・リプリーアンドリュー・スコット)は、ニューヨークで生活費を稼ぐために、手段を選ばず、小さな信用詐欺を繰り返している青年だった。

小切手の差出人に電話をかけて、債券回収業者を名乗り、裁判を起こされたたくなければ「XX債券回収代行事務所」の私書箱に小切手を送れと脅すといったケチな詐欺を行っている人物だった。

ある日、酒場で酒を飲んでいると、トムを探していたという探偵が現れ、横に座る。その探偵は、海運業を営むグリーンリーフ氏の目押しを差し出し「連絡をしてほしい。報酬が支払われるらしい」という。「何をすればいい?」「内容は知らない」といったやりとり。

その後、トムは海運王ハーバート・グリーンリーフ氏と面会。グリーンリーフ氏は、息子ディッキーに帰国を勧めたが話を聞かず、友人であるトムに白羽の矢を立てたのだった。

      ハーバート・グリーンリーフ氏(上)とその妻エミリー

トムはディッキーと特に親しかったわけではなかったが、イタリアのリゾート地に行き、息子ディッキーをアメリカに帰国させ、家業に参加させるよう説得するよう依頼されるのだった。リプリーはそれを承諾し、ディッキーとの友情を誇張した。

イタリアに到着して間もなく、リプリーは、海辺で偶然を装いディッキー(ジョニー・フリン)とディッキーの恋人マージ・シャーウッド(ダコタ・ファニング)に出会ったのだが…。

・・・
1960年代の雰囲気が出るようにするためか、モノクロの画面がいい。アンドリュー・スコット演じるニューヨークの悪党トム・リプリーは複雑な性格の持ち主で、嘘や詐欺、さらには殺人の限界にまで追い込まれるような出来事の渦に巻き込まれる、ハラハラドキドキの展開となるようで、第2話以降が楽しみ。

Netflixでまさか「太陽がいっぱい」と同じ原作のストーリーのドラマ・シリーズが見られるとは思わなかったのでNetflixもやめられない(笑)。

ダコタ・ファニングといえば「コール」(2002)「宇宙戦争」(2005)など子役のイメージだが、今年30歳の女優で「リプリー」ではトムに対して疑惑の目を向ける役どころのようだ。

<主な登場人物>
■トム・リプリーアンドリュー・スコット…ニューヨークの安アパートに住む詐欺師で悪党。
■マージ・シャーウッド:ダコタ・ファニング…ディッキーの仲間で恋人。
■ディッキー・グリーンリーフ:ジョニー・フリン…実業家で金持ちの父を持つボンボンでボヘミアンの放蕩息子。絵画のコレクターで自身も趣味で絵を描く。

 

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