どう見てもトム・クルーズに似ている⤴。
映画「悪女」(原題:惡女/Lost in Perfection, 2023)は、台湾のサスペンス映画。テンポはいいものの味付けがもう一つか。面白さでは最近見た中国映画「妻消えて」に劣るが、台湾映画もなかなかだ。
練炭による連続不審死事件に関わったとみられる後妻業のような女と、ニュースキャスターで、自身の父もその女の企みに乗せられているとみて対決する姿を描く。
「婚活連続殺人事件」ともいわれた日本の「木島香苗死刑囚」事件と酷似している。出演はシャオ・ユーウェイ(邵雨薇)、 リン・メイシュウ(林美秀)、 リディアン・ヴォーン(凤小岳)ほか。
<ストーリー>
有名なニュースキャスターのホアン・リメイ(シャオ・ユーウェイ)は、長年の恋人との結婚式の準備に追われていた。そんな時父親が、ホー・シュウラン(リン・メイシュウ)という中年女性と再婚を計画していることを知る。
ところがそのシュウラン、殺人事件の容疑者としてテレビで報道され話題になっている人物だった。”モテない悪女”とも呼ばれるシュウランが付き合っていた3人の元カレたちが、いずれも練炭で焼身自殺を遂げ、生前にシュウランに大金を送金していたからである。
シュウランは誰も殺していないと主張。 しかし、リメイは父親を守るため、シュウランと父親との関係をマスコミに報道させないよう手を尽くすと同時に、検事のリー・グォルン(リディアン・ヴォーン)と協力して彼女を有罪にするための捜査を開始するのだった。
シュウランはなにかとリメイに近づいてくる。リメイは、練炭があったのは(殺人のために購入したのでは無く)料理用だったという。
「料理用に練炭?」はおかしいと思い、シューランが通っていたという日本料理学校にも通ってみるリメイ。そこでは、巻寿司のための練炭が確かにあった。
歯科医の彼氏と結婚を控えたリメイだったが、彼氏の浮気が発覚、結婚は破談の方向に向かっていた。
そんな時、リー検事は、リメイの父親がシュウランと交際していることから、情報を得ようとリメイに近づき、リメイも彼氏の裏切りにあったばかりでリー検事と関係を持ってしまう。
リメイは、やがてリー検事と同僚の間の計画に自分が利用されていることに気づいてしまう。結婚を控えている相手がいると、リー検事と別れる決心をする。
そんな時、リメイに父親が練炭で自殺をしてしまう。刑務所のシュウランに面会すると、リメイの父親の死亡の保険金の受取人はリメイに変更したというのだった。
以前から「私は誰も殺してないし、証拠は何もない。第一、お父さんは私を愛してるし、あなたには止められないと思う」などと言われていた。
・・・
シュウランは、結局、釈放される。検事のリーは、親戚のインサイダー取引に関与していたのか、その後自殺した。シュウランは極悪女だったのか、あいまいなエンディングだった。
リー検事を演じたリディアン・ヴォーンは、トム・クルーズにそっくりなので驚いたが、英国人とのハーフであることを知り納得。リメイ役のシャオ・ユーウェイは美人女優で、以前NHKの日台共同ドラマ「路~台湾エクスプレス~」(主演:波瑠、2020)で見たことがある。
なかなか面白かったが、タイトルが悪女という割には、今一つ本物の悪女なのかすっきりしない。
「Netflix」で鑑賞。
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