映画「ミセス・ダウト」(原題:Mrs. Doubtfire、1993)ロビン・ウィリアムズが圧巻 | fpdの映画スクラップ帖(名作に進路を取れ!)2号館

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ミセス・ダウト」(原題:Mrs. Doubtfire)は、1993年製作のアメリカ映画で、公開されてからしばらくしてみた映画で、こんなに面白い映画を見逃していたとは!と思った1本(笑)。

 

主演のロビン・ウイリアムズが、離婚訴訟中の子供たち3人に会うために年配の家政婦に扮して、子供と妻から欠かせない存在と思われていく…といった話。アカデミー賞メイクアップ賞受賞

 

ロビン・ウイリアムズの女装が圧巻でした。俳優のものまねも抜群。腹話術もできるマルチタレントぶりを発揮。

声質も、メイクも驚かされる。14年間も一緒に暮らしてきた妻さえだまされるほど。

 

映画の中に、ほかの映画の名セリフやオマージュがあふれていて映画ファンにはたまらない。

例えば、ジェームズ・ボンドをまねて「マニー・ペニー」をデートに誘おうとするセリフを言ったり、メイクアップ・アーティストの兄が「肌の感じは、シェリー・ウインタースにする?それともシャーリー・マクレーンがいい?」に「どう違うの?」と答えると「肌のたるみ」だという(笑)。

 

「サンセット大通り」の名シーンの「グロリア・スワンソンがカメラに近づいてきて…」といったセリフも面白い。

女装してハイヒールで出かけるときは、動きにくく「ハイヒールを考えたやつを殺してやる!」といったセリフも。掃除機やほうきをつかってのミセス・ダウトの一人芝居(踊り)も圧巻。

 

離婚しようと思った原因について、妻ミランダが本音を、夫とは知らずにミセス・ダウトに打ち明けるシーン。「ダニエルは、シリアス(真面目)になること以外はなんでも完璧。私は、この通り真面目(シリアス)だけ」。

 

家政婦が父親であることが分かったのは、家で男のトイレで”立ちション”をしているところを長男に見られたから、大騒動に…!

いっとき、変態と間違われるが、長女、長男とダニエルだけの3人の秘密ということに…。

 

サリー・フィールドが、仕事熱心で、やや神経質な余裕のない母親役が良かった。

ジェームズ・ボンド役のピアース・ブロスナンが、ミランダの元恋人役で登場するが、ミセス・ダウトが二人の再接近をあの手この手で、邪魔をするところがおかしい。ミセス・ダウトのアドバイスもあって、結果は…。

・・・

 

結婚して14年のダニエル・ヒラード(ロビン・ウイリアムズ)は、アニメの声優の仕事をクビになり家庭でも、妻から離婚を迫られる。

 

ダニエルにとっては、3人の子どもが自分の全てというほどの子煩悩な父親だったが、収入のない夫に代わって一家の家計を担っているやり手デザイナーの妻ミランダ(サリー・フィールド)は、自分が連日疲れきって帰宅しても家事に全く協力せず子供達との遊びにかまけている夫や、自分だけが仕事に家事にと追われている事に強いストレスを感じていた。

 

長男クリスの誕生日にミランダの留守中に自宅でパーティを開き、大騒ぎを起こしたダニエルは、堪忍袋の緒が切れたミランダからとうとう離婚の意思を告げられる。

 

生活能力のないダニエルは養育権を奪われ、週一度限られた時間にしか子どもたちに会えなくなった。やがてミランダが仕事の忙しさで家政婦を募集していることを知ったダニエルは一計を案じ、メイクアップアーティストの兄の手を借りて、初老のイギリス婦人ミセス・ダウトファイアにすっかり変身する。

 

持ち前の演技力と女装で見事にミランダを騙し、家政婦として最愛の子供たちのそばにいられることになるが、それは同時にこれまで家事全般を省みた事のないダニエルの、抱腹絶倒の奮闘記の幕開けだった。