今日の日経ビジネスオンラインの記事より
失敗を待つマスメディアの監視下
システム一本化を始める三菱東京UFJ銀行
私もシステム関連の報道(特に一般紙やテレビ)については
常々不満を感じていました。
「何も分かっていないのに、したり顔で評論するな!」と。
東京三菱のシステム開発体制は私が現役だったころから有名で、
きっと今回も万全の手を打っていると推察されるのに・・・・
ある説明会で、東京三菱UFJの常務がこう言ったそうです。
以下引用です。
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「3年前、巷ではどちらのシステムを選択すべきだったのか、と
話題になりましたが、今は経営として一つひとつの物事を決め、
前に進めていく時期です。本日公表します情報に基づいて
システム統合の安全性を皆さんに判断してほしいと思います。
時計を戻して過去を議論するのではなく、将来の議論をして
いただけるようお願いします」
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その後で詳細なリスクマネジメントの解説があったそう。
しかし、その結果をまた記事から引用すると
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この説明会には一般紙の記者も参加しており、彼らからは
「専門用語を並べ立て煙に巻こうとしている」と不評を買って
しまった。ITの専門家でないと確かに分かりにくかったかも
しれないが、そもそも専門家向けの説明会だったのだから
仕方がない。発表内容を理解できなかったためか、あるいは
何らかの信念を貫こうとするためか、質疑応答の時に一般紙
から出たのは、「旧UFJ銀行のシステムを採用していたら経費
にどのくらい差が出たか」「畔柳信雄頭取がビジネス誌で旧
UFJ銀行の情報系システムが劣っているかのような発言をして
いたが本当にそうなのか」といった「時計を戻して過去を議論」
する質問であった。
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システム開発では「分からないことに謙虚になれない人たち」とも
お付き合いする必要があるようですね。大変なことですが。
それに対して、畔柳頭取のとった行動は正にコーチ型マネージャーの
見本です。
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最盛期6000人を数えた開発チームを約200に分け、それぞれの
チームリーダーの名前と経歴について畔柳頭取が自ら確認し、
何かあった時は畔柳氏が自らチームリーダーに電話をかけられる
体制を敷いた。
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チームリーダー達は嬉しかったでしょうね。何があっても頭取が
自分を見ていてくれる。メディアの逆風もなんのそのの気持ちに
なったのではないでしょうか。
本番まであと少し。
システム担当の皆様、頑張ってください。心より応援します!