今、「ローマ人の物語」(塩野七生著 新潮文庫)を文庫で
読み進めています。
第7巻の「勝者の混迷 下巻 」にこんな記述がありました。
以下、引用です。
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軍隊を率いる総司令官には、次の三つのタイプがあると思う。
第一は、自分が総指揮をとってはじめた戦いを、自分で終える
ことのできる人。
第二は、自分ではじめなかったが、終えることはできた人。
第三は、自分が総指揮をとってはじめたのだが、しかも相当に敢闘
するのだが、戦役を終えるのは他の将にしてもらうしかなかった人。
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将を「PM」と読み替えても同じことが言えますね。
私は「将」ではありませんが、第一のケースは殆ど無く、途中参加か、
途中離脱の経験しかありませんでした。
困難は多いと思いますが、
「自分が総指揮をとってはじめた戦いを、自分で終えることのできる人」
は非常に幸せなことかもしれません。
ローマ人の物語の中では、ユリウス・カエサルやスッラなど名将が
例に挙がっています。
その際は、苦労話や成功の秘訣などを「プロジェクト終結会議」を
通してシェアし、ナレッジ化していただきたいと思います。
(ちなみに、私は在職中1度も終結時の振り返り会議に参加する
ことなく次の開発の追加要員として投入されていました・・・)