あけましておめでとうございます。YUHです。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
今回はR5年度の後半に雑誌会を行ったので、ブログにて紹介します。
タイトルは
「Sacrificial Mechanical Bond is as Effective as a Sacrificial Covalent Bond in Increasing Cross-Linked Polymer Toughness」
です。著者は東工大の横地さんです。
論文の概要について紹介します。
今回の論文では、ロタキサン構造を有する架橋高分子の靭性メカニズムを調査しています。
その結果、応力印加により、ロタキサン構造から末端基が脱離することで靭性が向上することがわかりました。
詳細は論文誌をご確認くださいまし。
本論文では、東工大大塚研で精力的に研究されている「動的共有結合」と高田研で研究されてきた「ロタキサン」の概念が組み合わされた内容となっており、非常に感慨深かったです。
今後、学会等で研究内容を聴講する機会があれば、詳しいことを聞きたいなと思いました。
H. Yokochi, R. T. O’Neill, T. Abe, D. Aoki, R. Boulatov, H. Otsuka, J. Am. Chem. Soc. 2023, 145, 23794–23801.