キツツキ目キツツキ科アオゲラ属
学名 Picus canus
和名 ヤマゲラ
英名 Green-headed Woodpecker
【分布】
西ヨーロッパ~ヨーロッパ中部、スカンジナビア半島南部~ロシア~シベリア南部~オホーツク海沿岸、アムール川流域、サハリン、北海道にかけて分布。
ヒマラヤ山脈、ネパール、インド北部から中国、朝鮮半島、台湾、インドシナ半島、スマトラ島にかけて分布。
日本では亜種ヤマゲラが留鳥として分布。
利尻島にも渡来する。また色丹島のほか、青森県、栃木県、新潟県で迷鳥として記録がある。
亜種は11亜種に分類される。
◆Picus canus canus - 基亜種
ヨーロッパのフランス、スカンディナヴィアからシベリアにかけて分布。
◆Picus canus jessoensis - 亜種ヤマゲラ
南コーカサス地方、シベリア東部から中国北東部、朝鮮半島、サハリンおよび北海道に分布。
◆Picus canus guerini
中国北・中部の四川省中部から長江沿岸にかけて分布。
◆Picus canus sobrinus
中国南東部の広西チワン族自治区から福建省およびベトナム北東部に分布。
◆Picus canus tancolo
海南島、台湾(1,000m以上の山地林)に分布。
◆Picus canus kogo
中国中部の陝西省から青海省、四川省北部にかけて分布。
◆Picus canus sordidior
チベット南東部から中国南西部の四川省、雲南省、およびミャンマー北東部にかけて分布。
◆Picus canus hessei
ネパール、インド北部からミャンマー、中国南部、タイ、ベトナムにかけて分布。
◆Picus canus sanguiniceps
パキスタン北東部からインド北部、ネパール西端部にかけて分布。
◆Picus canus robinsoni
マレーシア のタハン山(標高約900m以上)やキャメロンハイランドに分布。
◆Picus canus dedemi
インドネシアのスマトラ島(標高約1,000-2,000m)の高地森林に分布。
【生態】
日本では平地から山地の森林(落葉広葉樹、針葉樹、それら混合林)に生息。冬期もあまり移動しない。公園、庭園、果樹園などでも見られる。
食性は動物食傾向が強い雑食。昆虫類およびそれらの幼虫、クモ類を捕食。果実やウルシ類の種子も好む。
厳冬期はカラ類やコゲラなどと混群を形成することもある。
鳴き声は「キョッ、キョッ」。オスは繁殖期には「ピョーピョピョピョ・・・」と鳴く。
大きな生木や枯れ木に穴を掘り営巣。
【サイズ・形態】
全長26-33㎝ 翼開長38‐40㎝。
翼上面および背が灰緑褐色。初列風切羽は黒に白斑が入る。
頭部は灰色。オスは前頭部が赤。メスはそれがなく、黒い縦斑が入る。
顎線は黒。目先も黒。
腰および上尾筒は黄緑色。
尾は硬く、幹に垂直に止まる際の支点になる。色は灰褐色。中央尾羽に黒い横紋がある。
クチバシは先端が黒。上クチバシは黒灰色、下クチバシは黄色が入る。
脚は灰がかった黒。
【その他】
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<ここから鳥の写真>
『ヤマゲラ(Gery-headed Woodpecker)』
結構北海道にはいった機会が多いのですが、どうも撮影機会に恵まれなくて
あまりカットがないんです。
海外では、思わぬ出会いで、乾期に水場で待って様々な鳥を撮影していた際に、給水にやってきたつがいを撮影出来ました。実はこの時が初めてデジタル機器で撮影できたんですよね。
ですが、同じ種なのか?という見た目の差を感じました。
とにかく色が濃かった~ クチバシも太っといしね~
数年後、北海道で出会った際に、今度はその「淡さ」に驚き。
柔らかい灰色がかった緑が素敵。
その差を実際い感じてみてください(^^)
◆Picus canus jessoensis - 亜種ヤマゲラ 北海道で撮影
メス
◆Picus canus hessei タイにて撮影
オス
メス
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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。
今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。