【日本の野鳥#22-10】アオゲラ(Japanese Green Woodpecker) | 鳥好きFPのつれづれ日記2

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自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。

キツツキ目キツツキ科アオゲラ属
学名 Picus awokera
和名 アオゲラ
英名 Japanese Green Woodpecker

【分布】

日本固有種。

本州、四国、九州、種子島、屋久島に分布。

まれに飛島、粟島、佐渡島、隠岐でも観察される。

 

3亜種に分類。

P. a. awokera-基亜種。亜種アオゲラ。本州に生息。

P. a. horii-亜種カゴシマアオゲラ。四国・九州に生息。

P. a. takatsukasae-亜種タネアオゲラ。種子島・屋久島に生息。


【生態】
平地から山地にかけての山林で生息。

冬場は標高を下げて生活圏を移動する個体もいるので、住宅街や都市公園でも見る機会が増える。

食性は動物食傾向音良い雑食。主に樹木の幹や枝で昆虫類を捕食。果実・種子も好む。

特に秋冬は果実に集まる。

営巣木は生木。そこに穴を掘って営巣。

鳴き声は、「キョッキョッ」。

飛翔時にケレケレケレと鳴く。

繁殖期には口笛のようなピョーピョーピョーと鳴く。

【サイズ・形態】
全長29‐30㎝ 翼開長49㎝。

雌雄異色。

オスは額から後頭にかけて赤く、顎線にある赤色部の面積が大きい。

メスは後頭だけが赤く、顎線にある赤色部の面積が小さい。

体上面、尾羽や翼は黄緑色。

背中や肩羽は灰色みを、腰や尾羽は黄色みを帯びる黄緑色。

胸部灰褐色。

腹部は白基調に、体側面から下尾筒にかけてアルファベットの「V」字状の黒い斑紋が入る。

頭部や頸部は灰色。

クチバシの基部から側頭部にかけて黒い顎線が入る。

喉は白。

初列風切は黒褐色で、白い斑点が入る。

虹彩は暗赤色。上クチバシ彩は黒、下クチバシは黄色みを帯びる。

脚は灰色。

脚指は4本、前後に2本ずつ付く。

南に分布する亜種は小型で、体色が濃い傾向。


【その他】

日本固有種。


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<ここから鳥の写真>
『アオゲラ(Japanese Green Woodpecker)』
緑色のキツツキ。

ですが、「青」ゲラ。

 

以前、アオサギの回でも書いたのですが、日本人の「アオ」の認識は幅が広いんです。

アオサギの項の引用

 

『日本人の「アオ」の感性はとても豊かで

鳥の和名にもたくさん使われています。

しかし、本来の「アオ=青」の鳥は結構少ないんです。

 

アオシギ→体色は「やや灰色帯びた茶色」。

アオサギ→体色全体が「灰色(青灰色)」。

アオアシシギ→繁殖期の脚は「黄緑」。

アオツラカツオドリ→クチバシ基部の裸出した肉色が「紺」。

アオバト→体色全体が「緑」。

アオゲラ→上面が「緑」。

アオジ・シマアオジ→これも「緑」「黄緑」基調。

アオバズク→これは体色からの命名ではなく、「青葉」の季節に渡ってくるから。

ちなみに「オオタカ」の「オオ」は上面の色の「蒼」が由来という説。

 

むしろ、リアルに「青い鳥」たちには「アオ」と付けずに

コルリ・オオルリ・ルリビタキ→「瑠璃」

カワセミ(漢字)→「翡翠」』

 

でも本種の英名は、「Green」・・・英語圏の人は「緑は緑」のようですね(^^)

 

本種は日本の固有種。

学名も「awokera」と記載。

海外のBirderと出会ったら、是非とも本種を見せてあげてください(^^)

 

●亜種アオゲラ

柿待ちしていると、結構な頻度でやってきます。

なんと、標高2000mで出会いました。


●亜種カゴシマアオゲラ(鹿児島県で撮影^^)



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今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。