キツツキ目キツツキ科アオゲラ属
学名 Picus awokera
和名 アオゲラ
英名 Japanese Green Woodpecker
【分布】
日本固有種。
本州、四国、九州、種子島、屋久島に分布。
まれに飛島、粟島、佐渡島、隠岐でも観察される。
3亜種に分類。
◆P. a. awokera-基亜種。亜種アオゲラ。本州に生息。
◆P. a. horii-亜種カゴシマアオゲラ。四国・九州に生息。
◆P. a. takatsukasae-亜種タネアオゲラ。種子島・屋久島に生息。
【生態】
平地から山地にかけての山林で生息。
冬場は標高を下げて生活圏を移動する個体もいるので、住宅街や都市公園でも見る機会が増える。
食性は動物食傾向音良い雑食。主に樹木の幹や枝で昆虫類を捕食。果実・種子も好む。
特に秋冬は果実に集まる。
営巣木は生木。そこに穴を掘って営巣。
鳴き声は、「キョッキョッ」。
飛翔時にケレケレケレと鳴く。
繁殖期には口笛のようなピョーピョーピョーと鳴く。
【サイズ・形態】
全長29‐30㎝ 翼開長49㎝。
雌雄異色。
オスは額から後頭にかけて赤く、顎線にある赤色部の面積が大きい。
メスは後頭だけが赤く、顎線にある赤色部の面積が小さい。
体上面、尾羽や翼は黄緑色。
背中や肩羽は灰色みを、腰や尾羽は黄色みを帯びる黄緑色。
胸部灰褐色。
腹部は白基調に、体側面から下尾筒にかけてアルファベットの「V」字状の黒い斑紋が入る。
頭部や頸部は灰色。
クチバシの基部から側頭部にかけて黒い顎線が入る。
喉は白。
初列風切は黒褐色で、白い斑点が入る。
虹彩は暗赤色。上クチバシ彩は黒、下クチバシは黄色みを帯びる。
脚は灰色。
脚指は4本、前後に2本ずつ付く。
南に分布する亜種は小型で、体色が濃い傾向。
【その他】
日本固有種。
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<ここから鳥の写真>
『アオゲラ(Japanese Green Woodpecker)』
緑色のキツツキ。
ですが、「青」ゲラ。
以前、アオサギの回でも書いたのですが、日本人の「アオ」の認識は幅が広いんです。
アオサギの項の引用
『日本人の「アオ」の感性はとても豊かで
鳥の和名にもたくさん使われています。
しかし、本来の「アオ=青」の鳥は結構少ないんです。
アオシギ→体色は「やや灰色帯びた茶色」。
アオサギ→体色全体が「灰色(青灰色)」。
アオアシシギ→繁殖期の脚は「黄緑」。
アオツラカツオドリ→クチバシ基部の裸出した肉色が「紺」。
アオバト→体色全体が「緑」。
アオゲラ→上面が「緑」。
アオジ・シマアオジ→これも「緑」「黄緑」基調。
アオバズク→これは体色からの命名ではなく、「青葉」の季節に渡ってくるから。
ちなみに「オオタカ」の「オオ」は上面の色の「蒼」が由来という説。
むしろ、リアルに「青い鳥」たちには「アオ」と付けずに
コルリ・オオルリ・ルリビタキ→「瑠璃」
カワセミ(漢字)→「翡翠」』
でも本種の英名は、「Green」・・・英語圏の人は「緑は緑」のようですね(^^)
本種は日本の固有種。
学名も「awokera」と記載。
海外のBirderと出会ったら、是非とも本種を見せてあげてください(^^)
●亜種アオゲラ
柿待ちしていると、結構な頻度でやってきます。
なんと、標高2000mで出会いました。
●亜種カゴシマアオゲラ(鹿児島県で撮影^^)
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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。
今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。