タカ目タカ科カンムリワシ属
学名 Spilornis cheela
和名 カンムリワシ
英名 Crested Serpent Eagle
【分布】
インド、インドネシア、スリランカ、タイ、ベトナム、中国南部(福建、広東、雲南など)に分布。
日本では八重山列島の石垣島、西表島に分布。
地域、小さな島単位で多様の亜種に分類される。
◆S. c.cheela 基亜種 インド北部とチベットに生息。
◆S. c. batus スマトラ島南部とバトゥ諸島に生息。
◆S. c. bido ジャワ島とバリ島に生息。
◆S. c. burmanicus ミャンマーおよび中国南西部、タイに生息。
◆S. c. malayensis マレー半島およびスマトラ島北部、アナンバス諸島に生息。
◆S. c. melanotis インド半島に生息。
◆S. c. spilogaster スリランカに生息。
◆S. c. holospilus パラワン島以外のフィリピン諸島に生息
◆S. c. palawanensis パラワン島に生息。
◆S. c. pallidus ボルネオ島北部に生息。
◆S. c. richmondi ボルネオ島南部に生息。
◆S. c. ricketti ベトナム北部~中国南部に生息。
◆S. c. rutherfordi ハイナン島に生息。
◆S. c. hoya 台湾に生息。
◆S. c. perplexus (Ryukyu Serpent Eagle) 八重山列島(石垣島、西表島)に生息。
◆S. c. abbotti (Simeulue Serpent Eagle) スマトラ西沖のシムル島に生息。
◆S. c. asturinus (Nias Serpent Eagle) スマトラ島西沖のニアス島に生息。
◆S. c. sipora (Mentawai Serpent Eagle) スマトラ島西沖のムンタワイ諸島に生息。
◆S. c. baweanus (Bawean Serpent Eagle) ジャワ島とボルネオ島の中間のバウェアン島に生息。
◆S. c. natunensis (Natuna Serpent Eagle) マレー半島とボルネオ島の中間のナトゥーナ諸島に生息。
◆S. c. davisoni ベンガル湾のアンダマン諸島に生息。
◆S. c. minimus (Central Nicobar Serpent Eagle) ベンガル湾のニコバル諸島に生息。
◆S. c. klossi ベンガル湾の大ニコバル島に生息。
【生態】
湿地、水田、マングローブ林、サトウキビ畑等に隣接する森林に生息。
樹上に木の枝を組み合わせた皿状の巣を作り営巣。
食性は動物食。主に水辺に生息する両生類、爬虫類、甲殻類、昆虫類等を捕食。
特にヘビを好む。また、トビのいない地域ゆえにその生態的地位も占めるため、動物の死骸・轢死体なども食べる。
狩りはあまりうまくなく、上空からの一撃というよりも、一度地上に舞い下りて獲物とそばに立って脚やクチバシで攻撃することが多く、狩りを失敗する例も多い。
【サイズ・形態】
全長41‐75㎝ 翼開長89‐169㎝。
日本の亜種は全長55㎝ 翼開長110-120㎝。
全身が褐色。翼や腹面には白い斑点が入る。
尾羽は白に基部と先端部が黒。
後頭部に白い羽毛の混じる冠羽がある。和名の由来。
翼上面は褐色、翼下面は後縁に2本ある黒褐色の帯が見える。
虹彩は黄色。
クチバシは青灰色。脚は黄色。
幼鳥は胸から腹にかけての羽毛、肩羽、雨覆羽が白から黄褐色。
【その他】
国の特別天然記念物に指定。
石垣市の市の鳥に指定されている。
ボクサー具志堅用高の異名でも有名。
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<ここから鳥の写真>
『カンムリワシ(Crested Serpent Eagle)』
アジア圏(東アジア圏・東南アジア圏・南アジア圏)に広く生息しています。
どことなく顔つきなどが異なります。
今まで何種類の亜種を見てきたのか???
その整理で、この記事を書くのに結構な時間を要しました(^^)
◆石垣島にて
◆インドにて
基亜種になります。
◆ボルネオ島にて
◆台湾北部にて
◆パラワン島にて
◆シムル島にて
◆タイ(Mae Wongにて) 濃霧の中
◆タイ(Kaeng Krachanにて)
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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。
今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。








