【日本の野鳥#17-10】コチドリ(Little Ringed Plover) | 鳥好きFPのつれづれ日記2

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自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。

チドリ目チドリ科チドリ属

学名 Charadrius dubius

和名 コチドリ

英名 Little Ringed Plover

 

【分布】

ユーラシア大陸の中緯度地方以北の熱帯から亜寒帯地域の広範囲で繁殖。

冬季になるとアフリカ大陸北部やユーラシア大陸南部で越冬。

日本では亜種コチドリが夏季に本州、四国、九州で繁殖(夏鳥)。

西日本以南の暖地では少数が越冬する(留鳥)。

南西諸島では冬鳥。

 

3亜種に分類される。

◆亜種コチドリ Charadrius dubius curonicus  - 北アフリカ、ヨーロッパ、アジア(南中部と南東部を除く)、日本に分布。
Charadrius dubius jerdoni  - インドから中国南部の地域とインドシナ半島に分布。
Charadrius dubius dubius  - フィリピン、ニューギニア島、ビスマルク諸島に分布。

 

【生態】

海岸や河川の中流域、湖、池、沼、水田、畑等に生息。

食性は動物食で、昆虫類、ミミズ類などの節足動物を採食。

ジグザグとした移動と静止を織り交ぜて素早く獲物に詰め寄り捕食する。

浅い水辺で片脚を震わせて地面を叩くようにして、水生昆虫をおびき出して捕食することもある。

海岸の砂浜や埋立地、内陸の畑や造成地などに巣をつくる。浅い窪地を掘り小石や貝殻等を敷いた巣に、日本では4-7月に1回に3-4個の卵を産む。

卵や雛を待見るために偽傷行動をする。

 

【サイズ・形態】

全長が約16㎝ 翼開長が約35㎝。

頭頂部と背面は灰褐色、腹面は白。
アイリングは太く黄色。縁種のハジロコチドリはアイリングがほとんど目立たず、イカルチドリのアイリングはより細い。

他のチドリ類と異なり翼の上面に翼帯がない。

クチバシから眼を通り側頭部へ続く黒い過眼線が入る。

額にも黒い斑紋が入り、過眼線と交わる。

喉から後頭部にかけての羽毛は白。

頸部には黒い首輪状の斑紋。

脚はオレンジ。
夏羽ではこれら斑紋が黒、冬羽では淡くなり、アイリングが細くなる。

雌雄ほぼ同色。

オスの方が胸の帯が太く濃い傾向がある。

過眼線は雄が黒で、雌は褐色味を帯びた黒。

 

【その他】

ジグザグに歩く様が酔っぱらいの「千鳥足」の由来。

110円普通切手の意匠として1997年7月22日から2014年3月31日まで使用された。

 

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<ここから鳥の写真>

『コチドリ(Little Ringed Plover)』

信州ではあまり多くない鳥です。

千曲川の水位がここ数年の集中的な降雨のせいで中州の水没が頻繁に起こることが原因なのか?

ここ数年は出会えない鳥になっているほど目にする機会が減っています。

私の探し方が下手なだけであってほしいです。ちょっと心配です。

 

全国的には、生息数は安定的なのではないかと思います。

3月末頃になると渡ってきて春を告げる鳥でもあります。

 

♂個体

♀個体かな

これは幼鳥かな

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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。

今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。