【日本の野鳥#12-05】クロヅル(Common Crane) | 鳥好きFPのつれづれ日記2

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自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。

ツル目ツル科ツル属

学名 Grus grus

和名 クロヅル

英名 Common Crane

 

【分布】

ヨーロッパ北部のスカンジナビア半島からシベリア東部のコリマ川周辺にいたるユーラシア大陸で繁殖。

ヨーロッパ南部、アフリカ大陸北東部、インド北部、中国などで越冬。

日本には、毎冬少数が鹿児島県の出水ツル渡来地に渡来するが、その他の地区では稀。

 

2亜種に分類

ヨーロッパクロヅルのほうがクロヅル(アジアクロヅル)より色が濃い。

 

◆亜種ヨーロッパクロヅル Grus grus grus  基亜種
ヨーロッパ北部からウラル山脈以西で繁殖し、ヨーロッパ南部、アフリカ北部で越冬。


◆亜種クロヅル(アジアクロヅル) Grus grus lilfordi 
トルコおよびウラル山脈以東の、シベリア西部、新疆ウイグル自治区、モンゴルなどで繁殖し、冬季になるとベトナム、インド、朝鮮半島、日本(出水平野)などへ渡り越冬。

 

【生態】

湿原、湖沼、河川、草原、農耕地などに生息。

食性は雑食で、植物の茎、芽、昆虫、爬虫類、鳥類の卵や雛、ドジョウやザリガニなどを採食。

日本では繁殖しない。

自然状態でナベヅルと交雑することもあり、そのようにして生まれた交雑個体は通称ナベクロヅルと呼ばれる。ナベクロヅル×ナベヅルのつがいとその幼鳥の確認もされている。

 

【サイズ・形態】

全長110-125㎝ 翼開長180-200㎝。

ナベヅルよりやや大きい。

雌雄同色。成鳥の頭頂は赤く裸出。

全身が淡灰褐色または灰黒色。

後頭から眼先、喉から頸部前面の羽衣は黒。

頭部の眼の後方から頸部側面にかけては白。

三列風切が長く房状であり、静止時には尾羽が三列風切で覆われる。

初列風切や次列風切は黒、三列風切は灰色で先端が黒。

虹彩は赤または橙色から黄色。

クチバシは淡黄色または黄褐色。

脚は黒または黒褐色。

 

 

【その他】

出水平野は1952年に「鹿児島県のツルおよびその渡来地」として国の特別天然記念物に指定。

 

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<ここから鳥の写真>

『クロヅル(Common Crane)』

鹿児島の出水で見ることが出来ますが、万羽鶴の中の少数ということで

どうにも、訪問日にどこにいてくれるのか?という運次第。

 

そんなツルです。

出水以外では、稀な冬鳥ですが、北海道の鶴居村を訪問した際に、偶然、タンチョウの中にクロヅル。

雪の中のクロヅルは、ラッキーと思いながら撮影しました。

そんな思い出のあるツルです。

ここからは北海道

タンチョウとシンクロ

 

ここからは山陰での出会い

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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。

今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。