【日本の野鳥#12-03】マナヅル(White-necked Crane) | 鳥好きFPのつれづれ日記2

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自然ものの写真をご紹介していきます。
野鳥が中心ですが、風景や草花、動物、きのこたちも登場します

記事の前半は「よもやま話」
記事の後半に「自然ものの写真」をご紹介です。

ツル目ツル科ツル属

学名 Grus vipio

和名 マナヅル

英名 White-necked Crane

 

【分布】

中華人民共和国北東部・モンゴル北東部・アムール川およびウスリー川流域・ハンカ湖で繁殖。

日本・朝鮮半島中部の鉄原および板門店(東部個体群)、長江下流域・洞庭湖・鄱陽湖(西部個体群)ヘ南下し越冬。

日本では、鹿児島県出水平野で越冬(10‐3月)。ほかの地域では迷鳥。

 

【生態】

湖や河川の周辺にある開けた湿原や低地の草原などで繁殖。

越冬地では河川や河口・干潟・農耕地にも飛来。

食性は、植物食が強めの雑食。木の実・種子・小動物・昆虫・貝類・カタツムリ類・爬虫類・両生類を採食。

出水平野へ飛来当初は稲のひこばえを主食にしている。

縄張り主張、求愛時にラッパ音の大きな声を出す。

鶏のような「クワッ クワッ」という小さな声(字鳴き)で家族間での確認や警戒音を出す。

 

【サイズ・形態】

全長120‐150㎝ 翼開長210㎝。日本に飛来するツルの中ではタンチョウと並び大型。

全身は灰色や暗灰色。

頭頂から後頸、頸部基部にかけて白。

耳孔を被う羽毛(耳羽)は暗灰色。

耳孔後方から側頸、前頸、下面にかけての羽衣は暗灰色や濃灰色。

雨覆は灰白色。

初列風切や次列風切の羽先は黒。

三列風切は長く、色彩は白。

眼の周囲から嘴基部にかけて赤い皮膚が裸出。

虹彩は橙色や橙黄色。クチバシは黄緑色や暗黄緑色。脚は淡赤色や暗赤色。

 

【その他】

食用とされたこともあり、和名の「な」は食用を意味する古語。

 

出水平野は1952年に「鹿児島県のツルおよびその渡来地」として国の特別天然記念物に指定。

 

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<ここから鳥の写真>

『マナヅル(White-necked Crane)』

本種の立ち姿はタンチョウに並ぶ美しさとフォルムの良さを感じます。

首が長く、かつ模様の入り方が非常におしゃれなんですよね。

 

万羽鶴になるほど集まる群れの中では

その美しさを「隔離」して写真に収めるのが難しいのですが

群れから離れた個体を見つけると嬉しくなります。

 

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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。

今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。