ハチクマの記事には昨年も注釈をつけました。
今年も!!
今年もハチクマを撮影できました。
このハチクマの撮影は、養蜂家の方にしっかりと確認許可を取り
観察する前日にメールで確認してブラインドの設置の許可を得て撮影をしています。
当然、養蜂家の方の敷地にての撮影になりますので
くれぐれも、安易に真似されて養蜂家の方とトラブルにならない様にお気を付けください。
この場所は、問い合わせいただきましてもお答えできませんのでご容赦ください。
その理由はだいぶ前だったようですが
養蜂家の仕事を優先せずに、「遠方から来たから、作業を止めて欲しい!!」
なんてことを平気で言う方がいたようでして・・・・
にわかに信じがたい言動ですが、現実の様です。
まあ、それだけ魅力的な鳥なんですが
それでも、こちらは趣味の世界、しかも鳥が来る場所は養蜂家の管理敷地内です。
そうした背景も分からない人もいるのが事実の様です。
実は、それ以外にも、養蜂家の方は、ミツバチを育てるにあたって多くのリスクも背負っています。
昨日の記事にした農薬を始め、ほかにも伝染病(後日また記事にします)
この伝染病は、法定伝染病ですから、発病や感染が確認されアンコントロール状態に陥ると法的に処分命令が出されて
当該エリアの巣箱を全部処分しなくてはならなくなるんだそうです。
日本養蜂教会のHPにもこうあります。
ミツバチには家畜伝染病予防法(※1)により定められている伝染病が存在します。
家畜伝染病(法定伝染病)と届出伝染病(※2)に大別され、家畜伝染病(法定伝染病)として、腐蛆病の一種が定められており、届出伝染病として、チョーク病、バロア病、ノゼマ病、アカリンダニ症が指定されています。
これらの病気が発症した場合には、最寄りの家畜保健衛生所まで報告する必要があります。
- 家畜伝染病予防法は、家畜の伝染性疾病(伝染病)の発生の予防、及びまん延の防止について定めた法律です。2条1項では、ミツバチがもたらす腐蛆病を含め、具体的に26種の伝染性疾病が定められています。
- 届出伝染病については、家畜伝染病予防法4条1項の委任を受けて、家畜伝染病施行規則2条で71種の伝染性疾病が定められています。
【アメリカ腐蛆病】
アメリカ腐蛆病は、ミツバチが感染する病気の中で最も重い病気です。アメリカ腐蛆病菌が孵化3日以内の幼虫に感染すると、幼虫やサナギの時期に死亡します。有蓋巣房の状態で死亡した幼虫やサナギには芽胞が形成され、無蓋巣房で死亡した蜂児は芽胞を形成する時間がないので働き蜂により巣外へと除去されます。
この菌の特徴である致死的病原性と芽胞形成性は、一度巣箱内が菌で汚染されれば、芽胞を摂取した若い蜂児への感染を繰り返し、やがて巣内だけでなく養蜂場全体に広がり、全滅するため、養蜂業者は大きな損害を受けることになります。
腐蛆病の発症は、養蜂場全体に壊滅的な被害を与えるので、予防と早期の発見が大切です。感染蜂児の特徴を知り、対策に努めましょう。
【感染経路】
腐蛆病菌の芽胞のみがミツバチ蜂児に対して感染性をもっているため芽胞の分布がそのまま腐蛆病の発生と関係し、巣内での拡散が起こります。
死亡した蜂児が巣房に固着すると、一度は働き蜂が清掃、巣外に除去しようとしますが、途中であきらめてしまいます。この時に、口器や体に芽胞が付いて、蜂の移動とともに巣箱内全体(貯蜜も含む)に菌が拡散され、若い蜂児に感染します。
感染に気が付かないままの群の合同や巣板の移動、養蜂器具全般を感染群と健常群で共用するなどの人為的な影響により、瞬く間に感染が広がります。また、盗蜂により外部から芽胞がもたらされ、感染が広がることがありますので、注意してください。
こうした伝染病の持ち込みも非常に養蜂家からしてみると困るわけです。
ですので、基本的には、養蜂エリアには勝手な侵入をされては困るというのが実情なんです。
処分が大きくなるとこんな事態になることも(極めて稀な事例の様ですが・・・)
↓リンクです。
ですので、今は、病気は違いますが
養豚や乳牛肉牛の牧場や養鶏場なども外部の人の車両に関してピリピリしていますよね。
信州の放牧牧場でも、ゲートのところに、石灰がまかれてたり。。。それだけ今は家畜(ミツバチも家畜の扱いです)の管理はナイーブなんです。
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<ここから野鳥の写真>
今回も『ハチクマ』
この日は雨模様になってきたのですが
ブラインドの中でうとうと。。。
あまりにハチクマが来なくて。。。1時間以上座って寝ていたようでして・・・
で、何やらおぼろげに気配を感じて
そっとブラインドから覗いてみたら
おやおや
巣箱の奥で大きな鳥の影
いい感じにむさぼり食べていました。
奥だったので、三脚の足をそっと延ばして
高めの位置から、手前の草を越えるように撮影
もう、幼虫も入っていない蜜蝋だけの巣をただただ食べていました。
本来ならば、幼虫やさなぎの入った巣を食べたいのでしょうが
この梅雨の前の季節では、ほかの蜂の巣が大きくなっていないので
こうした養蜂家の巣箱に依存している個体もいるようです。
この個体、前日ご紹介した中間型の個体に似ていました。
脚で押さえて
巣を引きちぎって食べていましたが、もう、夕刻の暗い林で、動きのあるシーンは全部ブレブレ
大きなかけらを丸呑みした直後
この後、私に気が付いたのか?飛び去りました。
タカ目タカ科
学名 Perinis ptilorhyncus
和名 ハチクマ
英名 Oriental Honey Buzzard
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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。
今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。