このブログは弁護士&FP(お金の専門家)で,がんとうつ,高齢化問題に興味があるFPBが書いています。
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認知症と胃瘻(いろう)のはなしです。

最初の記事は本日の日本経済新聞新聞

通称「特養」 特別養護老人ホームの入居の8割~9割の方は認知症だと言われています。

その特養での、胃瘻という医療措置の話しです。

胃瘻は、平たく言うと、胃に直接栄養を送る処置です。

口から食べられなくなると、胃瘻の選択をすることになります。

2本の記事のうち、後半は、胃瘻措置について抑制も検討という記事です。

 胃瘻を選択するかどうか、という時点では、本人は相当弱っておりますし、認知症の可能性も高い。

そのときに、自ら適切な治療としての胃瘻を選択できるか、ということを考えたいのです。

>認知症といっても程度の差が大きいので、一概には言えないのですが、実質的に胃瘻措置を選択するのは本人ではなく、家族等でしょう。

自分の栄養の取り方を自分で決められない、ということについて、どう考えるか?

自らの終末期医療の在り方は、ある程度事前に検討してよいことのように思われます。

$弁護士兼FPのお金と健康に関する「気づき」の話。-胃瘻

日本経済新聞新聞2012年9月13日
特養の7割、「胃瘻患者」入居数に上限 NPO法人調べ

 おなかの表面に穴を開けてチューブを通して胃に栄養を送り込む胃瘻(いろう)を導入する患者の受け入れに上限を設けている特別養護老人ホームが7割に上ることが12日、特定非営利活動法人(NPO法人)の調査で分かった。

 胃瘻が必要なのは常時介護が欠かせない認知症の高齢者が多く、受け入れには施設側の負担が大きい実態が浮き彫りになった。

 NPO法人「特養ホームを良くする市民の会」(東京・新宿)が2011年10月~今年7月、全国の特養ホーム1008施設を対象にアンケートを実施。465施設から有効回答を得た。

 胃瘻を導入した患者の受け入れに上限を設けているのは330施設で約7割を占めた。

 このうち入居定員に占める上限の程度は「1割」と答えたのがほぼ半数の166施設で最も多く、「2割」が72施設で続いた。

 胃瘻の患者の平均年齢は80代超が8割近くに上り、疾病別では脳血管障害の患者がいる施設が9割、認知症の患者がいる施設は7割。

患者の身体状態に関する質問(複数回答)では「体位変換が必要」「寝返りができない」「意思決定・伝達ができない」と3つの回答がそれぞれ9割前後を占め、大半が常時介護が必要とみられる状態だった。

 今年度から医師や看護師との連携を前提として国が定める研修を受けた介護職員に、たんの吸引など一部の医療行為が認められた。

 だが、今回の調査で施設側からは「医療行為が認められた職員には限りがあり、無責任な受け入れはできない」「病院との連携が十分ではなく受け入れできない」などといった意見が寄せられた。

 全日本病院協会(東京・千代田)が昨年3月にまとめた調査によると、特養ホームで胃瘻を受けているのは推計3万6千人。

「特養ホームを良くする市民の会」の本間郁子理事長は「特養ホームが医療の受け皿のようになり、施設側の負担が増している。

 胃瘻の患者の受け入れは今後も増えるとみられ、国は対策が必要だ」と話している。



次の記事は、胃瘻という医療について考えさせられる記事。

日本経済新聞新聞2012年2月10日
 食事ができない患者のおなかの表面に穴を開けて胃に栄養剤を送り込む胃瘻(いろう)栄養法が転換期を迎えている。

患者の負担が少ないと急速に普及し年約10万人が新たに導入する一方、終末期の高齢者について「差し控えや撤退も考慮する必要がある」との見解を学会が初めて示したほか、導入前の医師側の説明が不十分という問題点も浮上。

 通常食に戻し胃瘻を外す取り組みも本格化してきた。

 「ちゃんと胃にチューブが入っていますね」。
 東京都三鷹市の有料老人ホームを往診した特定非営利活動法人(NPO法人)「多摩胃ろうネットワーク」理事の水野英彰医師は、認知症でベッドに横たわる80代女性のへそ付近のチューブを交換後、携帯型の内視鏡を入れ、多機能携帯端末に無線転送された画像で胃内部に達したことを確認した。

 栄養剤や水分を胃に直接送るチューブは通常のタイプで1カ月半~2カ月、耐久性のあるタイプでも半年に1回は交換する。

 交換自体は数分だが、患者を病院まで運ぶ負担が大きい。

 入所者4人のチューブを交換した水野医師は「往診で対応できれば、胃瘻を導入する高齢者の生活の質はさらに向上する」とみる。

患者は平均81歳
 
日本で普及させたNPO法人「PEGドクターズネットワーク」理事長で国際医療福祉大学の鈴木裕教授(消化器外科)は「簡単な手術で患者の苦痛を和らげ、家族の負担も軽減でき、自宅にも帰れる画期的治療法」と強調する。

 鈴木教授は厚生労働省の補助金を受けて同ネットワークに参加する医師らが2005年1月以降に胃瘻を導入した931人の患者を調査。

 導入した原因疾患は脳卒中が54.8%で最も多く、次いで認知症が17.5%、神経疾患が12.6%などで、平均年齢は81.4歳。

 鈴木教授は「欧米では延命効果が小さいとされるが、日本では栄養状態が改善するなど明らかに寿命が延びている」と指摘する。



胃瘻の問題まとめはこちら。

※ちなみに、FPベンゴシは、9月19日に札幌市北区民センターで、認知症のお話しをいたします。ご興味ある方はどうぞ認知症と共に生きる社会に備えて

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