医療保険を選ぶ際には,「一入院」という概念を知っておく必要があります。
今回はこれを説明します。

これが理解できないと,医療保険の選択を誤り,後でこんなはずではなかったというお思いをしてしまいます。「一入院」は医療保険を検討する際,とっても大事な概念です。

ここでは,アフラック「新やさしいEVER」の入院給付金を取り上げてみます。
この保険の入院給付金は,『入院は1日目から保障し、1回の入院につき60日、通算1,095日まで保障する』と記載されています。

これを普通に見ると,次の様な保障になっていると思うのではないでしょうか。

①60日以内の入院であれば,60日全日,入院給付金が支払われる。例えば1日1万円の保障なら60万円
支払われる。

② 60日を超えても,60日までは入院給付金が支払われる。例えば,75日の入院であれば,60日までの分60万円が支払われる。

③ 入院日数が通算1095日までは入院給付金が支払われる。

 ところが,実はそうではありません。

 アフラックのホームページをみると,別のページのQ&A欄で次の様に記載されています。

 『同一の原因により2回以上入院した場合に、退院日の翌日(不慮の事故によるケガで入院の場合は「事故の日」)からその日を含めて180日以内に再度入院されたときには、1回の入院とみなします。』

 このように,同一原因に基づく180日以内の入院(再入院)は,1回の入院と見なされるのです。


 これが私が冒頭で紹介した「一入院」の概念です。

 この「同一の原因に基づく」とは,同じ病名だけではなく,医学上重要な関連のある病気をいうとされています(アフラックの約款)。

一例をあげると,高血圧症荷ともなう心疾患や脳血管疾患・腎疾患です。

 ちなみに,厚生労働省の平成20年患者調査によると,高血圧性疾患の入院日数平均は約46日です。また脳血管疾患は約104日です(厚労省患者調査

 そこで,次の様な事例が考えられます。

 例えば,高血圧にともう心疾患のために35日入院し,一度退院したが,約4ヶ月後に,高血圧症による脳疾患も生じて70日したとします。

 この場合,最初の35日の入院と,4ヶ月後の70日の入院は別個の入院つまり2個の入院とされず,一つの入院とされるのです。

$FPB(FPベンゴシ)

 つまり,35日+70日=105日間の一つの入院と判断され,合計60日分しか入院給付金は支払われません。

 つまり,2回目の入院については60日から1回目の入院35日分を差し引いた日数である25日分,つまり25万しか給付されません。


 この一入院の考え方を知らないと,35日の入院で35万円入院給付金がもらえ,70日の入院で,限度額60万円がそれぞれもらえる,つまり,合計105万円をもらえると考えてしまうことになるのです。

 このような誤解が生じていると,2度目の入院の際に,60万円はでるから大丈夫だと考えてしまい,いざ保険会社に請求したら入院給付金は25万だけしか出ずがっかりするだけでなく,予想しない出費が生じてしまうという事態になるのです。

 ですので,この一入院の考え方,180日以内の同一原因による疾患の入院については一入院とされてしまうことをよく憶えておいて下さいね。


よろしければお願いします。
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内容全部に賛成するわけではないのですが,医療保険を検討するのにとてもいいホンダと思っているのがこの本です。医療保険にだまされるな