云いたいこと。利息は目に見えにくいお金です。ですからつい判断が甘くなります。しかし,利息の計算は簡単です。ネットで探せばすぐ出来ます。ですから借りるときに返済総額を計算して見てください。お金を貯める,生活防衛の一つの大切な手段です。あとリボ払いは延々と借金を続けてしまう危険の高い返済方法です

さて,ついに,武富士も倒産し,会社更生することになりました。
破産,過払い事件を多くやってきたベンゴシとしては感慨深いものがあります。

近年の過払い金返還のおかげで,消費者金融の淘汰は非常に進んでおります。
これにより,健全な家庭の金融の便が悪くなり,消費を落ち込ませる,という意見もありますが,それはそれでまあ一つ正しい意見なのでしょうが,私としては,健全な家庭の金融が困るより,ちょっと金銭感覚に疎いばっかりに借金地獄に陥る人が減る方が社会によってよいと思っております(これが正しいとはいいませんよ)。

さて,こうして,いわゆるサラ金は減少しておりますが,今後もクレジットの利用は増える一方でしょう。

現行法では,多くの取引では18%が金利の上限です(最大20%)。オリコ,ニコス,モビット,三井住友ビザなど様々なクレジットカードがあり,キャッシングの利率は多くは18%となっております。
この18%は,適法な金利ですが,消費者の生活防衛,家計の安全性からみて,妥当かは一考でございます。

リボ払いというのがありますね。月々の返済額が一定で毎月の目先の返済が楽な返済方法です。
仮に2010年11月1日に30万円借りて,翌月12月27日から毎月1万円を返済した場合いつかえし終わるか。

2014年5月27日に最後8360円を支払って終了です。支払い回数42回,総返済額408360円。30万借りて利息は約11万,元金の36%相当。
これが安いか高いか。
30万円も短期に用意立ててもらって,月々1万円でありがたい,という感覚もあるでしょうが,私の感覚では,このように思う人はお金がたまらない人だと思います。

金利18%が平気な人というのは,まず経営者としては落第だと思います。
年18%の金利を返すためには,利払いだけのために,年18%以上の運用(営業成績)をしなければならないということです。利益を出すにはもっと高利率な運用(営業成績)が必要です。
これは並々ならぬ努力だろうと思うわけです。商売はぼろくありません。
たとえが適切ではないという批判を甘受していいますが,社債というのがあります。これは民間企業が行う借金です。この利率,5%とかあったら相当高いです。世界のトヨタの社債の利率は約1.3%です。つまり,トヨタは,借金をするときに,1.3%以上の利率を払うのは危険だと考えているわけです(本当はトヨタの信用が高いからとか利率設定の理由はありますが,一つの単純化した見方としてこういいます)。
銀行も15%とかでお金を貸さないでしょう。そんな高利率で貸したら貸付先がつぶれることが貸す側も分かるからです。

人生も個人個人の経営,家庭生活は家族の共同経営といえましょう。
家計は,その経営の経済的か観点から見た結果です。
この家計に,金利18%の借金を組み込むことは危険だと思いませんか。
目に見えるのは毎月の1万ですが,その1万のために目に見えない多くのを犠牲にしていませんか。

ある本で,保険の支払のために四苦八苦して家族の団らんを犠牲にしていたら何になるのか。死後金を残して何になるのか,という趣旨の文章がありました。何か示唆を得られる気がします。
たかが1万ですが,1万に苦しめられる事は多いと思いますよ。
個人破産などで,家計簿を作ってもらうのですが,本当に1万円はバカにならない。
利息は目に見えにくいものなので,借りるときに計算してください。
例えば,利息計算ソフトは無料でダウンロードできます。利息計算ソフトで検索すればいっぱい出てきますので,活用を。

以上は,単に金利18%が高いという話なのですが,次にに,リボ払いの本当の危険を話します。

リボは,月々の返済額が変わらないので,借金全体が見えにくいのです。

そして,後からした追加的借金や買い物のローンをリボ払いの枠内に組み込みます。

例えば,上記の例と同じで,30万を年利18%で借りて,月々1万返済で,10回返済すると,残高が約24万5千になるのですが,この時,5万を追加で借りると,25万円の借金と5万円の借金の2本立てになるのではなく,29万5千円の借金になるのですね。リボ払い方式では。こうすると,元金が29万5千になるため,利払いの負担が大きくなります。これがリボの怖いところであり,貸す側の美味しいところです。
利息=元金(借金本体額)×年利率×運用日数÷365日

利息は,このような計算で出すので,元金が減れば,利息も減るのですが,元金が増えると利息も増えてしまう。
せっかく10回払って25万まで元金を下げたのに,5万円を借りて元金を元に戻すと,利息が多くなるのです。
24万5千円に対し,1万円払う,5万円に対し1万払う,という二本立てするより,貸す側にとって美味しい話です。

最初に借金をしたときは,家計がマイナスになったからだと思うんです。
それを借金でまかなった。しかし,借金は返さないといけない。最初の家計のマイナスを改善していかないと,借金から逃れられなくなります。
家計が改善しない限り,再度リボで追加借金をする危険が高い。
一度リボに手を付けると,リボを利用し続ける可能性が高いのです。
こうして,延々と借金を続けることになるのです。
リボは,長期的にみて,ものすごいもったいない利息支払いを発生させる危険性のある返済方法です。
リボは近づかないほうがいいです。

他方,これは貸す側から見てすごくおいしい。
返す方は,1万だから何とかなると思って割と気軽に借りてしまう。
貸す方が,これに引き込むと,延々といつまでも借金を続けて利息を払ってくれる人を捕まえることになる。だから,後からリボ,とかいってリボ払いを勧めるんです。三井住友ビザのウリボーとかいっているCMをみると貸金業のエグさを感じてしまいます。


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