間違った選択はしないでください | 保険屋FPひろのお金の教室

間違った選択はしないでください

こんにちは。横浜のFPひろです。


ちょっと保険のお話が続いたんで、久しぶりに住宅ローンネタなどをひとつ。


先日あるサイトで「今借りている住宅ローンの金利タイプ」のアンケート結果を拝見しました。

まぁ、日本の世の中全体がそうなのですが、そのアンケートの回答も変動金利が全体の約4割と最多で、その次に10年固定、全期間固定と続きます。


このような結果を見て、「変動金利は金利上昇のリスクがあるから借換えを検討すべき」なんて未だに言ってる専門家もどきがいるんで、って今までもこのブログで散々書いてきてましたね(笑)


でも、この回答のコメントを見ていると、その無責任な発言に影響されている人も多く見受けられるようです。


最初に断っておきますが、僕は別に金利なんて変動を選ぼうが固定を選ぼうが構わないとは思ってますよ。

ただ、住宅ローンという金融商品を正しく理解し、ご自身のライフスタイル、ライフプランと合っていればの話ですが。


例えば・・・


「余裕のない方の変動金利は極めて危険」と固定金利選択型を選んでいる人がいます。

また、「低金利の今こそチャンスと変動から固定に変えました」なんて方もいます。


全期間固定ならまだしも、固定金利選択型は、固定金利期間が終わった時に金利が上昇していれば、最も影響されるタイプですよ。

それに・・・「今」余裕が無いのに固定金利を選ぶということは、まだ起こってもいない金利上昇を自ら起こしているのと同義になるとも言えます。

なぜなら、今現在の変動金利は1%を下回るものがほとんどです。

しかも金利が低いという事は返済額が少ないのではなく、固定金利に比べ元金の返済が早いところがメリットであるということをすっかりスルーしています。

「金利が低いうちに返済残高が減るということは、将来の金利上昇に対する備えになる」とは全く思ってないようですね。

それに、金利は上昇するなんてもう10年前から言われ続けてますが、未だに上昇の気配すらありません。

もしこのまま今の低金利が続いたら、その判断は全くの間違いだったってコトにもなるわけです。


「借入が多いから固定に変えた」とか「景気が悪いから固定に変えた」なんて方もいてビックリです。

なぜなら、今の変動金利より高い金利の固定に変えるという事は、残高が減るスピードが鈍る上、毎月の返済も増えるという事です。


お金が余っていて、多少余計に払うことなんて気にならない方ならそれでも良いですけどね(皮肉)

返済が厳しいという方ほど、余計に苦しくなる事をすすんで行っているんですよね。

なぜなら、住宅ローンって金融商品と、経済ってモノを全く理解していないから。


中には「残高が少なくなれば金利上昇もコワくない」とか、「変動金利が低いうちに繰り上げ返済して元金を減らす。金利が実際に上昇したら固定に借換え予定」と非常に現実的な答えをされている方もいらっしゃいますし、「金利が下がり気配だから固定から変動に借り替えた」なんて、非常に現実的な方もいらっしゃいました。


が、まだ目の前で起こってもいない出来事を恐れるあまり、幻を現実に変えてしまうような選択をしてる人がなんと多いことか。


このところの週刊誌や新聞を読んでみると、「円が暴落し、ウルトラ円安になる」とか「国債が暴落して金利が急上昇する」なんて、月が日本に落ちてくるような確率の出来事を書き立てる人が多いみたいで、ここまでくるともはや笑いを通り越して哀れになったりもしますが・・・


今の世界経済と政治を見る限り、金利が上昇する可能性は限りなくゼロに近いですよ。


僕自身も、以前住宅ローンの知識など無い前職時代にマンションを購入しましたが、そのときはやはり皆さんと同じ様に固定金利選択型を選んだんですよね。ところがその後、住宅ローンのことがわかるようになって変動に替えたら、ソレまでよりも支払額は下がるし元金は早く減るしで、今多少の金利上昇があったとしてもたいして困る様な事は無く、万が一マンションを手放す事になったとしても、販売価格よりも少ない残債なので、ローンが残る様な心配も全くなくなりました。


リスクを避けるってのは、手前味噌だけどこういうことじゃないかと思うんですよね。

もし、あのまま固定金利選択で返済を続けていたら、まだ多くの残債を抱え、万が一マンションを手放してもローンが残るなんてシャレにならないことになっていたでしょう。


保険にしろローンにしろ、正しい理解が無い為に間違った判断をしていることって多いですよ。

だって、支払いが厳しいとか、将来金利が上がったら返済できないって人がわざわざ苦しい返済方法を選択してるんですから。


これ、その専門家もどき共の影響大ですよ。


彼らは住宅ローンにしろ保険にしろ、最初の選択に関してはいろいろと講釈を垂れますが、あくまでも入口を案内するだけ。

実際に入ってみたら、出口はどっちなのか案内すらしない(というか出来ない)人ばっかりです。


僕の考え方は、入口がどうかよりも、キチンと出口に向かう事の方が大事ってこと。

入りやすい入口をくぐって安心してしまい後で困るのと、ちょっと厄介な入口でも安心して出口に迎えるのとどっちが良いか?ってことです。


もし、経済的なゆとりが少なく、将来に対する経済的な不安を持っているのであれば、手遅れにならないうちに対策を立てたほうが良いと思いますよ。

って対策なんて大げさですけどね(笑)

今のうちに正しい知識を身につけてくださいって話です。

もし力添えが必要であれば、いつでもご相談ください。ちなみに昨年は本業でもないのにふた月に1件は住宅ローンの借換え相談を行ってましたから(笑)


相談はこちらからお気軽にどうぞ。





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