生命保険の目的
こんにちは。横浜のFPひろです。
前回は保険の種類 のお話をしましたので、今日は「保険の目的は?」ということを少しご説明します。
皆さん良く万が一と言いますが、一体どんな事が「万が一」ですか?
まず亡くなってしまう場合。死亡保障ですね。
死亡保障にもいくつかパターンというかカバーするべきものが分かれています。
●死亡時整理資金
所謂お葬式代や亡くなることによって発生する費用のことです。
この費用は独身・既婚や性別・年齢に関係なく発生します。
どのようなお葬式を出すのか?お墓の準備は大丈夫なのか?
などそのご家庭によって必要な金額は変わります。
自分の場合はいくら必要なのか良くお考え頂く必要がありますね。
また、保障としていつまで必要なのか?もポイントです。
10年で良いのなら定期保険でも構わないと思いますが、人の寿命は誰にもわかりません。
100歳まで生きるかもしれませんし、明日事故にあう可能性だってあります。
基本的に現金でカバーできるようであれば必要無いとも言えますが、そうでない場合は、いつでも、いくつになっても使える終身保険が目的に適います。
終身保険は貯蓄性も高いので、保険で準備する必要が無くなれば、解約して現金を取り出すということも可能ですから。
●遺族生活資金
独身ならばあまり考えなくてはならない事ではないかもしれませんが、ご家庭がある方は一家の稼ぎ頭が不在になる事で当然遺された家族の生活資金をどうするのか?という問題が発生します。
金額はやはりご家庭ごとに必要とする額が違います(家族構成、ライフステージ、生活レベル等々)
またいつまで必要?というのも末子の独立までなのか、配偶者が年金を老齢年金を受け取り始めるまでなのか?などそれぞれの環境によって変わります。
ただ、いつまでという期間は決めることが出来るので、定期保険の様に有期型の保険という選択が合理的である場合が多いです。あくまでも有期型ですよ。定期保険と断定はしません。
●相続対策
資産をお持ちの場合などは相続税が発生したりする場合、遺された遺族に遺産を円滑に分配するために準備します。
相続税が発生するような場合、資産に応じた納税資金の準備をしなければせっかく遺した資産もそのまま遺族の元に残してあげられなくなる場合があります。
また、遺された遺族間で争いなどが発生するのも困りますよね。土地など分割しにくい資産の変わりに現金を渡すと言う点で、保険は受取人や受け取り割合を指定することが出来ますので便利に活用できます。
また、これには生前贈与など、いろんなパターンもあったりしますので、環境に応じてベターな方法を考えたりってことも必要になってきますね。
まぁ、万が一ってのは大体このように大きく3つに分ける事が出来ます。
必要とするものの保障額や期間はそのご家庭ごとに全く異なりますよね。
無駄を無くすには自分には何がいつまで、どのくらい必要なのかを十分に考える必要があります。
また、保障というよりは貯蓄目的となりますが、
●学資準備
お子様がいらっしゃるご家庭ではポピュラーな貯蓄方法のひとつですね。
元官営企業の学資保険などにご加入されているケースも未だに見受けられます。
これは子供の進学に伴い、入学金や、大学でかかる費用の一部、または全額を保険を使って強制的に貯めてしまおうという考え方でご加入される方が多いです。
ご主人に万が一があった場合には死亡保険金として、また無事何事もなくお子様が進学される時には満期保険金や解約返戻金をその費用に充てる方法ですね。
そしてガンや入院に備えるための
●ガン保険
●医療保険
(こちらはまた別に詳しくご案内します)
老後資金準備として
●個人年金保険
などなど・・・
年金は別にしても、万が一って一つじゃないんですよね。
いろいろ不安に思う事があって、それぞれの目的に応じて保険を活用する。
一つで全てをカバーするなんて万能な保険はありません。
ところで・・・現場で長年いろんなお客さんを見てきて思う事があるんです。
それは・・・
実際に加入している保険が必ずしも目的にマッチしていないってことです。
なんでこんなコトになっちゃうんでしょうね?
自分は大丈夫だと思ってるでしょ?
そういう方が一番危ないんですよ~
