デフォルト騒ぎ | 保険屋FPひろのお金の教室

デフォルト騒ぎ

こんにちは。横浜のFPひろです。

アメリカ国債の格付けが下がった事がニュースになってますね。

おかげで為替介入の甲斐も無く円高は止まらないし、株は下がるしで悪影響は世界を駆け巡っておりますが・・・


アメリカの財政が大変なことになってるなんて、今に始まった事ではありません。

こうなるだろうことはとっくに予測されていた事です。

アメリカがデフォルトするんじゃないか?みたいな話もチラホラと聞こえてきてましたね。


で、国債絡みの話になると、必ず出てくるのが『日本の方が巨額の財政赤字を抱えてるんだから、日本もデフォルトする』みたいな話。


全く何もわかっちゃいないですね。バカ丸出しです。


ところで、日本とアメリカ国債に共通することはわかります?

あ、デフォルトするとかじゃありませんからね。念のため。


それは・・・両者とも自国通貨建ての国債であるというところです。


国の財政難の話になると、もう一つ必ず登場するのがヨーロッパ。

ギリシャはじめ、イタリア、ポルトガルとかなり情勢が厳しいことは報道でも伝えられている通りです。


でもね、ヨーロッパと日本・アメリカが違うのは、先ほどの話、つまり国債がどの通貨で発行されているかというところなんですよね。

ヨーロッパはユーロなんて共通通貨を作ってしまったことが悲劇の始まりです。


え?何が違うのかって?


日本やアメリカはその気になれば、自国通貨を大量発行するという手段もとれますが、ユーロ圏の国々にはそれが出来ないってことです。なぜならユーロはECBが発行するので。


更に言えば、アメリカやユーロ諸国は国債を他国に買ってもらってます(対外債務)が、日本はほぼ自国内で消化されているんですよね(内債)。

つまり、政府は金が無いなんて言ってますが、そんなの大量に円を発行すれば済んでしまうお話ってことなんです(政府も日銀もまずやらないでしょうが)。


日本は対外純資産は世界一。経常収支も黒字。これでどうするとデフォルトになるのか意味不明ですよ。


折りしも世論調査で政府の支持率やらなんやらの結果が出てましたね。現政権の支持率もだいぶ下がったようですが(まだ支持する人がいるってことの方が信じられませんが)、東日本の復興に関しては増税もOKって方々が46%もいらっしゃる。

おそらく日本の財政がヤバイから、復興の為なら仕方無いなんて考えてらっしゃるんでしょうね。

でも、それってかなりのお人よしですよ。まぁ人のためって考えるところは日本人らしくて好きですが。

そこまで財務省や報道に騙されることはありません。

それでもそんなに税金たくさん払いたいのなら誰も止めませんが。


ちなみに全世界で破綻しない国ランキングでは日本ってなんと12位につけてます。しかも先進国ではトップ。

つまり世界は日本の財政が優良で安全だと判断してるってことですね。

まぁそうじゃないと今の円高の説明もつかないんですけど。

だって、破綻する国の通貨なんて誰が欲しがりますか?

円は安全資産だということで買われているんですよね。それとドルやユーロが安くなることで、彼らは外貨を稼ぎ易くなりますから、そういった戦略的にも通貨安にしておきたいという思惑もあります。


財務省もそのあたりは十分に承知していますよ。わかった上で、財政が厳しいと演出し、増税し易い環境を作ろうとしてるだけです。

そんな手に簡単に引っかかってやるほど僕はお人よしでは無い。

なので、いかに合法的に税金を減らすかを一生懸命考えるわけですが・・・って、ちょっと話が逸れました(^^;


まぁいずれにしろ、日本がデフォルトするなんて話を信じてる方々は、もう少し勉強するコトをおススメします。