時代の流れを読み取らなくちゃね
こんにちは。横浜のFPひろです。
前回の記事の一部をちょっと掘り下げてみようかと。
ネタ元はこちら。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20110702-00000000-agora-soci
景気の動向や、金利・株価・為替の動きをチェックしながら、世界情勢やら政治やら、その背景を見ているといろんなモノが見えてきます。
これらと身の周りのお金の話って、あんまり関係無いようで実は密接な関わりがあったりするんですよね。
で、皆さんが気になる住宅ローンのお話ですが、
日本では幅広い意味での変動金利型(変動金利型、固定金利期間選択型)の住宅ローンを抱える方が異常に膨らんでしまっており、この状況を非常に危惧しています。
えーっと、なんて言ったら良いのか・・・余計なお世話ですね。
僕は別に変動金利で借りようが、固定金利で借りようが、借り手のお好きにどうぞって感じです。
ですが、前提として、正しい情報を正しく理解した上で判断をしているのならってのがありますが。
良く変動金利は危ないって言ってる人がいますけど、正確に金利上昇のしくみについて書かれたものを見たことはありません。要は根拠が曖昧。
でこんなコトを言っちゃったりする。
世の中には「良い金利の上昇」と「悪い金利の上昇」の2つがあります。「良い金利の上昇」は景気が良いときに起きるものであり、このときは、給料も上がることが期待できるため、多少の金利上昇では問題が生じないかもしれません。しかし、今のギリシャのように景気が悪いのに信用不安から金利が上昇し続けることも、もちろん起き得ます。これが「悪い金利の上昇」です。
日本とギリシャは抱えている事情は全く異なります。
日本は100%自国通貨建て、且つ国債の95%を国内で消化しています。しかも経常収支は黒字。
一方のギリシャはユーロ建て、そして外国に対する債務を負ってます。
ギリシャが危ないのは当たり前ですが、日本が危ないというのはその違いをわかっていないとしか言えませんし、もし日本が信用不安の問題を内胞しているのであれば、現在の円高をどう説明するんでしょ?
世界は円を安全資産だと判断しているから円を買うのであり、信用不安があるなら逆に円安になるはずなんですが。
日本もギリシャも確かに国債を大量発行してますが、その中身は全く違うんですよ。
この問題に関しては、有名大学の経済学者ですら、『日本売りに警戒』なんて言ってるんでビックリしちゃいます。
ってところで
日本の財政危機が深刻化しており
え~っと、国家財政の話は僕なんかよりもこちらの記事を読む方が、はるかに参考になると思います。
三橋さんの記事を読めば、日本の問題は財政危機などではなく、こういったミスリードにより過剰貯蓄に拍車がかかっていることだってことが良くわかりますよね。
さらにドル安の背景には、国内消費だけで景気回復が見込めなくなったアメリカが、海外にも消費を求める為の戦略であるってこともあるんです。
外交オンチ、経済オンチの現日本政府が、この曲面を打開するような戦略など持ってるはずも無く、ということは国内の景気回復はほとんど期待できないってことでもありますが、日銀も現状の政策をガラッと変えるようなことは出来ないと考えるのが自然でしょう。
金利が上がる上がると言ってますが、ひょっとしたらまだ下がることだって考えられるわけですよね。
金利が上がると言われ続けて10年くらい経ちますが、まるで狼少年みたいな話になってきました。
金利上昇を訴える方々には、今の経済情勢をどう捉えているのか聞いてみたいところですね。
確かにこの低金利がいつまで続くのかはわかりません。
しかし、政府と日銀が大胆な政策転換でもしない限り、現状が変わる可能性は低いんじゃないでしょうか。
なので、僕はしばらくこの状況が続くと見ています。
もちろん景気が回復して欲しいとは思ってますが、現状では全くその兆しすら見えません。
であるならば、この低金利時代をなるべく味方につけたお金の使い方をする方が、よほど将来に対する自衛策になるのではないかと思いますがいかがでしょうか?