たまにはコンサルらしい仕事など(笑)
こんにちは。横浜のFPひろです。
菅政権の不信任が否決になってしまいましたね・・・
最近の流れを見ていると、どうやら政府はこの状況下での増税に舵を切りそうです。
更に年金の受給年齢の引き上げまで・・・
驚くのは世論がそれを止むを得ないと受け止めている点。
97年の失敗をまた繰り返すのが目に見えてますが、政治家って本当に学習能力がない人ばかりでイライラします。
しかし、これでこれからは生活防衛の為にお金に関する正しい知識がますます必要になってくることになるでしょう。
ハッキリ言って、世の中にまかり通っている通説は間違いだらけですから。
曰く、日本は財政破綻するとか、年金はもらえないとか、国債が暴落して金利が暴騰するとか・・・
借金は悪だとか、赤字だと会社がつぶれるとか・・・
先日もエコノミストを流し読みしていて、エコノミストやコンサルタントってのもかなりいい加減な事ばかり言ってるな~と思ってしまいました。
言っておきますが、そんなの真に受ける必要はありませんよ。
っと、のっけからだいぶ脱線してしまいました(^^;
今年も折り返し、6月に突入してしまいましたが、先月はお客さんでもある5月決算の法人にコンサルしてました。
僕も以前従事していた自動車販売業界。拠点長としての経験がそのまま活かせる業界です。
3月の震災の影響で、自動車はメーカーも販売もかなり悪影響が出ています。
そんな中で、この法人は通期をほどほどの黒字で乗り切れそうでした。
しかし・・・
製造業や販売店、所謂モノを扱う業種って不良資産を結構抱えてます。そしてそれは損益計算には表れません。P/Lを見る限りでは利益も出ているのですが、経営上見えない障害となります。
例えば使用しない在庫部品や設備。
今回の決算では、そういった不良資産を思い切って処理してしまう方向で提案しました。
幸い、今回の震災の影響で、最もやっかいな在庫・・・つまりメーカーから押し付けられた在庫車両がゼロになったこともあります。
蛇足ですが、自動車メーカーって期末になると販売店にほぼ無理矢理在庫車両の引き取りを押し付けます。
これによりメーカーは売上が立ち、利益が上がります。
ところが、販売店はそのような車両もエンドユーザーに販売しなければお金にはならない上、メーカーには仕入れのお金を払わなくてはならず・・・という財務上の悪循環を構造的に抱えているという問題があったりします。
なので、確かに結果として今期は赤字になってしまうかもしれませんが、先々の事を考えるとここで財務体質の改善を図った方が良いだろうと判断し、あえて不良資産の切り離しにチャレンジすることとなったのです。
せっかく黒字なのに
人によってはそのように考えるかもしれませんし、税理士もそう言うでしょうね。
でも、企業が存続する為に必要なのは利益ではありません。いくら損益上では黒字でも、お金に変わらない資産が山積みではその企業の未来はありません。
小さな販売店というのはいろんな意味で小回りが利くので、まずは財政的に身軽になることを選択したというわけです。
必要最小限の資産と資源で経営(商売)する。
これがこれからの企業が生き残っていく為に必要なことですよ。
その視点から考えると、しっかり現金を確保して、必要以上に黒字を出さない、もしくは計画的・戦略的に赤字にしておくというのが望ましいのです。