貯蓄性が高い保険に対する興味がある方が多いようなので・・・ | 保険屋FPひろのお金の教室

貯蓄性が高い保険に対する興味がある方が多いようなので・・・

気がつけばもう3月。ウチの娘も昨日無事に高校を卒業する事が出来、数ある心配事の一つが無くなりほっとしてる横浜のFPひろです。


いよいよ春も近づいてきたってところでしょうか(笑)

ただ、この時期は生活環境にも変化が多く、何かとお金が出て行く時期でもあります。必然的にお金に関する関心も高くなりますよね。

先月はこのブログを開設して以来、更新がもっとも少なかったにもかかわらず、特定のキーワードでこのブログに訪れる方が多かったです。

そのキーワードとは貯蓄性が高い保険・住宅ローン試算・トーゴーサン・個人年金保険です。
トーゴーサンは確定申告の時期なので、時期的なものという感じですが、それ以外はお金の有効な使い方に対する関心が高くなっているという感じがしますね。

確定申告と住宅ローンに関してはまた改めてご案内しますので、今回は少し保険のお話など。


以前の記事で、各家庭が1年間に払う保険料は平均するとおよそ45万円であると書きました。

(生命保険文化センター調べ資料はこちらからどうぞ


まぁこの数字、個人年金や学資保険も含めるのですが、それにしても生命保険は加入する期間が長期に渡りますので、一生のうちに支払う保険料の合計は1500万円とも1800万円とも言われています。

生命保険が『家の次に高い買い物』と言われる所以ですね。

特に今のような景気だと、保険料が負担になっているという事は容易に想像がつきます。

実際、世帯あたりの加入率、保険料、死亡保険金額は年々減少していますし、話題の知恵袋でもいろんな相談が寄せられています。
実際日本の世帯の9割が加入していると言われている生命保険。しかしそのうちの6割強の方々は見直しをしたいとお考えのようです。

『保険は掛捨てで安くしましょう』


良く聞くフレーズですね。これはこれで一理ありますし、僕も基本的にはその意見は悪くないと思っています。また、保険で貯蓄なんて今の低利の時代には合わないと言う意見も良く聞かれます。

しかし・・・それって本当でしょうか?


確かに遺族保障目的の大きな保障を必要とするときなど、少ない保険料で大きな保障が得られる掛捨ての保険は合理的です。

掛捨て(返戻金が少ない、若しくは無いタイプ)主体の保険商品選択をするコトで目先のキャッシュフローを良くし、生涯保険料を圧縮することが出来ますので、統計にあるような1000万円を超えるような保険料を支払うことなく保障の確保が出来たりもします。

ただ、貯蓄性の保険を効果的に使うことが出来ると・・・


一時的なキャッシュアウトは大きくなりますが、保障が必要な期間を終えた後・・・最終的に支払った保険料相当が手元に残るようにすることも可能だったりします。

よく外資系生保の方が知恵袋やブログなどで紹介している『払った分が最終的には手元に戻る』保険ですね。

一生涯の保障コストという視点で考えると、後者を選んだ方が結果的に一生涯で保障に使ったコストは下がると言うこともあったりするんですよ。


もちろん全てのご家庭で取れる手段ではありませんが(目先の保険料は結構高額になったりします)、コレも考え方の一つですからこんな方法もあると知った上で選択すれば、選択の幅は広がります。


『貯蓄性が高い保険は現在の予定利率が低いので、その低利を固定するのは賢いやり方ではない』

よくFPさんが仰る言葉です。このような意見の裏側には、掛捨てで保険料を抑えて投信などの運用商品に誘導する狙いがあったりもします。

極端な事が大好きな方は、保険会社が万が一倒産したら・・・などと信用リスクにも言及していますが、保険会社が倒産するというのはどんな状況でしょう?直近ではサブプライムのあおりで破綻した会社もありましたが、運用環境の悪化によるものであれば、投信などの金融商品も同様に影響を受けますから、実はどちらを選択しても同じリスクは抱えるんですよね。

また、景気が回復するとしてもその時期は?という時間の問題もあったりします。今すぐに景気が回復し、金利も株価も上昇するような状況であれば良いのですが、現状を見れば見るほど景気回復には程遠い事を感じます。

そう考えると貯蓄性が高い保険と言うのも十分選択肢としてアリですよね。なぜならしっかりと保険期間を全うすれば、銀行預金よりは多少なりともお金を殖やすことだって可能ですから少なくとも損をする事は無い。
 

どんな方法を選択するのかは以前にもお伝えしたとおり、『自分がどうしたいのか』という問題です。そこをしっかりと持てば、それに適う方法を選択するだけなのです。私たち専門家はそのご希望を適える手段を考えるのが仕事ですが、逆に言えば『どうしたいのか?』と言うところは私たちには決めることが出来ません。


『保険を考える』というのは商品選択を考えるのではなく、『自分の希望をハッキリさせる』ということです。

なので、僕は『保険は難しくない』とお話しています。

では具体的に自分の場合は?という方は、

financialprotection@hotmail.co.jp

までご連絡くださいね。相談は無料で行ってます。