国の借金ってナンだ? | 保険屋FPひろのお金の教室

国の借金ってナンだ?

こんにちは。横浜のFPひろです。


週末は1月の終わりと重なって、怒涛のスケジュールをこなしてました(^^;

おかげでちょっとお疲れモード。

で、2日ほどマトモにブログの更新もできず・・・

なので、ちょっと気合いを入れて前回の続きから。


国の借金、最大997兆円=国民1人783万円


身の回りのお金の話から、経済の話にズレてしまった感がありますが・・・これも廻り回って自分達の事に影響してきますので、全く関係ない話ではございません。


で、件の日本国債ですが、そもそも国の借金=国民1人あたり・・・ってオカシイと思いません?

借りてるのは日本政府ですよね。そしてどこの誰に借りてるのかと言えば、国内の機関投資家がメインです。

つまり、僕らが預けている預金や保険料、その他諸々・・・が日本国債を買う原資になっているわけです。

ちなみに国の借金なんて書くと、日本の国全体をイメージしてしまいますよね。なので、そもそもこの表現自体が許せないんですけど、お金が無いのは日本国政府であって、日本と言う国ではない。

で、政府が民間からお金を借りている現在の状況は、どう考えても国の借金=国民一人当たりの借金にはならないでしょ?言い方がオカシイのはわざと誤解させたいからかしら?

政府が、国民1人あたりから783万円を借りていると書くなら話は別ですが。


しかも、日本国債はその95%を国内で自国通貨建てで消化してます。

ギリシャとかポルトガルの様に、他所からお金を借りているわけではありません。

つまり強引に家計になぞらえるなら、子供がお金に困って親から借りている状態と同じ。


もうこの国はコレ以上借金を増やすと破綻だ!みたいな事を言う人も居ますが、親から借りたお金を返せなくて自己破産なんてコト聞いた事がありますか?あまりにアホらしくて笑っちゃいますよね。


ところがメディアの記事や、政府・役所のお偉いさんは、こんなアホなコトを堂々と公言してるわけです。


で、こないだのS&Pが日本国債の格付けを引き下げた件。


以前にも同じ様な事がありまして、日本の財務省はその時にこんな意見書を格付け機関に対し送っているんですよね。


外国格付会社宛て意見書要旨


これ、財務省のHPからの引用です。


これ読むとオカシイと思いませんか?日本は財政破綻するから増税させろ!と言ってる方々が、日本の財政は健全なのだから格付けを下げるのはケシカラン!と言ってるんですよ。

つまり国内と国外で言ってることが違う。


金遣いが荒いバカ息子が金が足りなくなって親から借りたところで、親が金持ちであればその家族は別に破綻も何もしませんし、周囲もそんなこと思いもしません。せいぜい「あのバカ息子はしょ~がないな」と言うくらいのものです。


コレ、日本の現状と全く同じ。

バカ息子=政府で、親=民間を含めた国全体。


ちなみに日本は今年も貿易収支は黒字。つまり他所様相手に商売してせっせと稼ぎ、結構儲かっている状態。

なので決してお金が無いわけではありません。そして問題解決をするには、バカ息子の金の使い道を直さなきゃってことですね。


ところが・・・そう言うとすぐ金を使うのを止めようなんて極端な事をするのが人の常。

そしてやる事はと言えば、稼ぐ為に必要な経費(公共事業をはじめとする政府系支出)を絞り、自分の食い扶持はそのまま。

これじゃ家計改善は無理ですよね。順番が逆だから。

普通は家計が改善するまで無駄な飲み食いや遊びを我慢して、仕事に必要な経費は適正に使う。

皆さんもそうするはずですよね。

その当然な事ができないのが政府と言うわけです(爆)


ちなみに、その国債を購入するために使われているお金は高齢者の預貯金の比率が高いから、お年寄りが貯蓄を取り崩したらオシマイ・・・なんてこれまたおバカな話もありますが、個人貯蓄を取り崩して使ったら、そのお金はまた別の方々が所有するので消えてなくなるわけではありません。消費して使ったらその支払先のモノとなるだけ、つまりお金の所有者が代わるだけですから大きな心配なんて要らないんですよ。


コレ、バランスシートを理解できればその理屈は良くわかると思います。

っと国債の話からだいぶズレちゃいましたけど(^^;

でも、国債を中心とした財政の話って大まかにはこんな話なわけです。


なので日本は借金大国だからもうダメだ~なんてツマラナイ心配をする必要はありませんよ。


ただ、国の制度などがころころ変わると、それはそれで生活に影響しますから、自己防衛を考えるのであれば、まずお金に関する正しい知識と言うのを身につけるというのは必要だと思いますが。


ってまたムキになって長々と書いてしまった(^^;


まぁ身近なお金の話も、経済の話も分かるようになると面白いモノではありますが。

これが興味を持つきっかけになると嬉しいですけどね(笑)