金利ミックスは本当におススメなのか?
こんにちは。横浜のFPひろです。
前回 の続き・・・はもうちょっと先延ばししてちょっと気になったので、先にコッチのお話をしてみます。
ん?こっちって何?
はい。毎度おなじみ住宅ローンのお話です。
金利の選択に迷った時は、双方を合わせて使うことも出来ますよ~って感じで
金利ミックス
こんなパターンのローンの組み方をおススメする場合がありますね。
両方のイイとこ取りが出来ますよ~
って感じで。
でもそれって本当に良いと思いますか?
この方法、一見するとリスク分散の様に見えてしまうところがポイントです。
なぜなら・・・金利が上がれば半分は固定なので、その影響は半分しか受けない。
金利がそのままなら、半分は変動金利で安い金利が活かせる。
なんかもっともらしいですね~
どっちに転んでも良いって訳ですね?
いや~凄い!アタマ良い!
なんて馬鹿な事言うわけないでしょ!
一見良さそうに見えるこのプラン。
この方法ではそれぞれのメリットとデメリットは表裏一体なのです。
デメリット部分も半分影響を受けますが、そこのところは華麗にスルーされてます。
基本プラスマイナスゼロですよ。
そして、仮に金利が上昇したときは「全部固定にしとけば良かった」となりますし、金利が上昇しなければ「全部変動にしておけば良かった」となります。
人は良いコトと悪いコトが同時に起こったときは、良かったことよりも悪かった事の方に注意がいきますから。
どこにこれを選ぶメリットがあるんですか?
こういうのはどっちつかずの中途半端と言うんです(笑)
今を空前の低金利とすれば、これ以上下がる可能性よりも上がる可能性の方が高いと思われます。
金利上昇の心配をするならば、急に上がる可能性が高いのか、緩やかに上がる可能性が高いのか?
気にするべきところはそこであるはずですし、必要なのは、自分にとってどちらが自分の考え方を反映しているかを考えることです。
やっぱり金利は急上昇する!と思われるのであれば長期固定金利を選択した方が安心できるし、いやいや!まだまだ景気回復には程遠いし、金利が上昇する可能性は低いだろうと思われるのであれば、変動金利の金利の低さを最大限有効に活用した方が良いでしょう。
大体、こんなパターンで金利の動向を見極めながら返済を進めることが出来るくらいローンの知識があるなら、端からこんな中途半端な返済方法は採らないと思いますし。
どう選択して良いのかわからないお客さんを余計に惑わす分、お客さんにとって迷惑な提案ですよね~
もっともらしい言葉に騙されちゃダメですよ。
あ!それと『長期固定金利の利息は、金利上昇の影響を受けなくする為の安心料』と仰ってる有名なFPさんがいらっしゃいますが、安心料として何百万円も余計に支払う気あります?
僕的にはフツーにありえないです。
安心料にしては高額すぎますし、そもそも少しでも支出を減らしましょうと言ってる方が、もう一方では安心料として高いコストを平気で支払わせる。
これもオカシイですよね。
こんなコトを提案する人に限って『繰上返済を上手に使う』などと言うんですけど・・・
長期固定金利を選択して繰上返済するのは矛盾ですよ。
え?意味が良くわからない?
それではこちらの記事を参考にしてください。
ジェームス・スキナーの音声をおススメするブログ記事やメルマガが、コレでもか!というくらい届いてたので、参考までに聞いてみました。
そこで聞いたお話は・・・
アイデアが不足している
なるほどと感心する一方、FPと呼ばれるお金の専門家は明らかに知識が不足していると思ったりしたのでした(笑)
日頃こういった情報に接する機会が少なく、知識も情報も無いお客さんのために僕らがいるのですが、その相談に応じる側が知識不足では笑い話にもなりません。