儲かっているのにお金が無い
ここ数日、記事に対する予想外の反応にちょっとビックリ!
昨日は毎月恒例の相談会。
しかし・・・今回は単なる身内の寄り合いに(爆)
久しぶりに思いっきり毒を吐きまくってきた横浜のFPひろです。
あの発言を他のFPに聞かれたら、多くの同業者を敵に回すかもしれません(汗)
さて、前職の自動車ディーラーは業界内で有名だという事は書きましたね。
まぁ社長のキャラクターと言動で有名だったのですが・・・
実は実績もかなり高い会社でした。
僕が入社したのはちょうどバブルがはじけた頃。
どこの販売店も黙ってて車が売れたそれまでとはうって変わって全く車が売れなくなった時代。
失われた10年と言われた最初の年です。
僕が入社した当時は新車拠点が8店舗。
社員数も100名ちょっと位だったと記憶しています。
経営に関しては結構ユニークと言うか、それまでの自動車販売店とはちょっと変わってると言われてました。
まず、自動車販売だって小売業。車より単価が低い商品を扱ってるお店よりサービスが悪いなんてことがあってはならないと、店舗での接客を徹底的に叩き込まれました。
当時は自動車をお店で買うと言うのはまだ珍しいことです。
旧態以前の販社が多い中、有名百貨店やディズニーランドに学べなんていう会社でした。
そして高額商品では良くある『売り掛け』の禁止。
法人相手であっても車両代は愚か修理代も、現金もしくはクレジット以外は認められていませんでした。
徹底した現金商売。
支払いを廻ってはお客さんと厳しい攻防が良くありましたよ。
ところで自動車のような高額商品だと利益も大きいと思うでしょ?
ところが・・・売上に対する利益率ってかなり低いんです。
年間の売上は僕が居た小規模店舗で6~7億円。
でも、業界では売上に対する利益率は1%くらいが当たり前。
意外だと思います?
で、ディーラーの多くは赤字経営だったりするのですが、そんな時代にも赤字を出したことが無いというのが自慢の会社でした。
毎年決算が終わると『過去最高益を更新した』と言う景気の良い話で社内は盛り上がっていましたし。
ウチの会社は儲かってるんだ・・・
経営や財務などわからないので漠然とそう思っていたのですが・・・
ボーナスの時期になると、『経営が厳しいからボーナスは充分に払えない』
何故???儲かってるんじゃなかったの???
皆疑問を持ちつつも、おっかなくて誰も聞けない。
大メーカーの系列ではあるけれど、財務が詳しくわかる人間なんてほとんど居ませんでしたから。
自動車販売業ってどんぶり勘定なのか?
今ではそんな会社も少なくなってきてるとは思いますが、実はレベルが低い業界だったんです。
儲かっているのにお金が無い。
これが経営に関する最初の疑問を持ったきっかけです。
ちょっと話の展開が分からなくなってきました?
大丈夫。話は全部繋がってますから(爆)
というところで続きはまた次回。