医療保険は元が取れない?
こんにちは。横浜のFPひろです。
最近はいろんなセミナーやらイベントやら参加したいものの日時が何故か重なり・・・
何を選択するべきか悩ましいところです。
さて、今回も医療保険に関して書いてみます。
まずタイトルですが、『保険に入っても元は取れないし・・・』という方、結構多いですね。
特に若い方。
某外資系の終身医療保険、入院日額5000円のスタンダードな内容(1入院60日、手術給付倍率10・20・40倍型)で月額保険料が約3000円との事。
現在30歳で60歳払込満了なので、支払保険料総額はおよそ108万円。
1回の給付(入院&手術)が最大で50万円だから、2回給付をもらっても支払い保険料より少ない。
万が一の時にも元が取れないなんて、その分貯金をしてた方が良いのだろうか?
こんな疑問を持つ方がいらっしゃいました。
皆さんはどう思われますか?
まず払込満了まで怪我も病気もしなければ、仰るとおり貯金してた方が良かったとも言えるかもしれませんね。
でもそれなら『万が一』ってどんなことを指すんでしょう?
例えば1ヵ月後に怪我で入院・手術をしたとします。
貯金で賄うといっても1ヶ月では3000円しか手元にありませんよね。
でも保険に入っていれば?入院・手術給付金を受取ることが出来ますね。
1年後でも5年後でも同じことですよね?
コレが保険に加入していることの意味です。
そんな確率こそ『万が一』だ。という意見もありましたが、『万が一』に備えるのが保険でしょ?
そもそもの考え方がおかしくないですか?
60歳まで怪我も病気もする確率がゼロなら保険なんていらないじゃないですか。
でも確率がゼロではないから『保険』なんですよね。
しかし、それも考え方の問題です。
不要と考えるのであれば、無理に保険に入る必要なんてありません。
ガンに関してもそうですね。
最近TVコマーシャルでは二人に一人がガンなんてやってますが・・・
『二人に一人もガンになる』と考えるか、『二人に一人しかガンにならない』と考えるかで全く違ってきます。
それが価値観なのでしょうが。
なぜ保険に入るのかと言えば・・・
「いつ病気や怪我をするかわからない」
「どのくらい費用がかかるかわからない」
「いつまで治療に時間がかかるかわからない」
からであって、●●歳の時にこんな病気でいくらかかって、次は●●歳の時で・・・なんて予定できるものであれば、そのためにお金の準備さえしておけば良いので保険に入る必要などありません。
貯金では貯めた期間の分しかお金は準備出来ませんが、保険であれば、たとえ1ヶ月しか経っていなくても、その入院期間や手術の術式によって給付金が支払われます。
それがかかった費用より多いか少ないかは別として、給付が出ることで負担が軽くなったり無くなったりすれば助かりませんか?
そこに価値を見出せるのであれば、保険で準備すると言うのは無駄では無いでしょう。
最近は何事につけ、前提条件が違うモノを無理やり比べて損だの得だの言うようなケースが目立ちます。
比較の対象にならないものを比べて損得を考えるのはナンセンスと思いませんか?