検索ワードより『医療保険』 | 保険屋FPひろのお金の教室

検索ワードより『医療保険』

こないだもちょっと書きましたが、最近はGoogleやYahoo!からの検索でこのブログへ辿り着かれているコトも多いみたいで、しかもそれがだいぶ前に書いた記事だったりするのですが・・・


その内の一つ『医療保険』に関して、過去記事のリニューアルを兼ねて今一度書きますね。


さて、『医療保険』というと『健康保険』のイメージがあるのか、治療費(医療費)を賄うために入る保険であると認識されている方が多いみたいですね。


う~ん・・・


ちょっと惜しい!・・・かな?


日本は皆保険制度なので、皆さん何らかの健康保険に加入はされていますよね?


自営業なら『国民健康保険』、サラリーマンなどお勤めの方は『組合健保』。


保険に入っているおかげで皆さんが病院で負担する医療費は実際にかかった金額の3割です。

残りは保険から支払われているのはご存知ですよね。


そして・・・1か月の医療費の自己負担額が高額となった場合に、一定の金額(自己負担限度額)を超えた部分は『高額療養費制度』によって払い戻されます。

ただし、差額ベッド代や、食事療養費・入院時生活療養費などの自己負担額は対象になりません。


さらに、出て行くお金の心配だけではないのでは?とも思います。


入ってくるお金が少なくなったり、場合によっては無くなったりすることを考えなくて良いのですか?


退院後すぐに職場復帰して、入院が収入に対してさほど影響しない場合もあるでしょうが、実際に心配なのは「長く入院してしまったら?」ですよね?


傷病手当金が受け取れるサラリーマンにしても60%まで収入は下がりますし、自営の方なら休んだ期間の収入は0ということもあります。


なので「出て行くお金」+「減少する収入」を踏まえて「万が一入院するような事があった場合、保険でどの程度カバーすることを望むのか?」と考えるべきだと思うのですが・・・


貯蓄をしておけば大丈夫と言う方もいらっしゃいます。


しかし、入院など万が一の為に貯蓄している人ってどのくらいいるのでしょう?

その貯蓄は他に目的があって貯めているのではないのですか?


例えば「住宅ローンの頭金に」とか「子供の学資のために」とか使う予定が決まってる貯蓄を、いくら必要か不確実な支出のために流用してしまって大丈夫ですか?なるべく取り崩したくない貯蓄ってありますよね?


つい最近の事ですが、私の弟も、入院はしませんでしたが手術を受けるような出来事がありました。

彼は自営業なので、手術後しばらく仕事が出来ない事で何日間か収入が途絶えてしまいました。

しかし手術給付金を受取る事が出来たので、手術費用はもちろん、数日分の収入もカバーする事が出来、少ない貯蓄を取り崩さずに済んでます。


医療保険にはこのような意味があるということを証明する事例ですね。


ちなみに入院は2.2秒に1人の割合で発生しています。

私見ですが、医療保険とは


「いつ病気や怪我をするかわからない」

「どのくらい費用がかかるかわからない」

「いつまで治療に時間がかかるかわからない」


といった不確定な要素に対して、毎月少しずつの負担でリスク備える為のものです。

もちろん保険だけで全てをカバーしようとすれば支払う保険料も多額になりますので、何でもかんでも保険に入れば良いというものではありません。


どのくらいの備えがあれば安心なのかは人それぞれですが、ご自身の経済環境に合わせて必要であると思われるものを安心できる分だけ準備すると言うことが大事だと思います。

世間一般がどうであるか?などと考えるのはあまり意味がありませんし、保険に加入する事で得られる『安心』も保険に加入するメリットの一つだと思いますよ。


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