収入保障保険 | 保険屋FPひろのお金の教室

収入保障保険

今日も生命保険のネタです。


収入保障保険・・・最近遺族保障として結構人気の高い保険商品ですね。会社によっては所得保障保険とか呼び名は様々です。


これは保険金受取期間を定めて、保険金の支払事由が発生した場合(ようは万が一が実際に起こってしまった場合です)、その契約期間中、契約した保険金を受け取り続ける事が出来るというもので、遺族保障としては合理的な保険です。


何故合理的なのか?遺族が必要とするお金は経過年度ごとに減っていきますが、それに対して保障額をあわせることが出来るからで、更に一定金額を一定期間保障する定期保険に比べて保険料も安いというメリットもあります。


ところが、あるサイトのコラム(大手さんのコラムなので読んだ方もいらっしゃるかもしれませんね)では、『税制のデメリットが多すぎてお勧めできない』と書かれていました。


その方に言わせるとこうなんだそうです。


保険金を年金受取りすると雑所得扱いとなり、所得税・住民税が発生し、国民健康保険の負担も増える。一時金受取で受取るタイプの保険の方がお薦め


なるほど。


一見するともっともだと思われるようなお話ですね。


しかし―


所得保障保険のようなタイプであっても保険金は一時金受取は可能です(ただし年金受取総額と比べると金額は減少しますけど)し、年金受取り途中で残額を一時金受取りというように変更する事も出来ます。

どうしても雑所得にしたくないと言う事であれば、最初から一時金で受取ることを前提に保障金額を決めるだけで良いので、デメリットが多すぎると言うのには全く当たらないと思うのですが。

それでも定期保険と比べて保険料は少なくて済みますけどね。


不完全な知識で重箱の隅をつついて、いい加減な情報を流すのはいかがなものか?と思うのですが、この記事が人気記事ランキングの上位にあるということも気になります。


このコラムを読んだ方が、偏った知識で収入保障保険のデメリットは・・・なんて思ってしまう事がある。

そう考えると情報を伝えるって難しいなぁ・・・と感じてしまいます。


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