ちょっと生命保険のお話 | 保険屋FPひろのお金の教室

ちょっと生命保険のお話

ちょっと前の『くらしを支えるお金』 で保険の考え方に少し触れました。

今回はちょっと保険について書いてみます。


保険の考え方・・・

最近のマネー雑誌にも結構書かれていますよね。

先日の○○○〇○の完全保険ガイドにもありました。


一見するともっともらしく思えるのですが・・・


落とし穴があるんですよね。

早速どこら辺が落とし穴なのかを見てみましょうか。


まず


死亡保障の考え方


①万が一のとき必要なお金-②万が一の時見込める収入や貯蓄=民間の生命保険で備える分


これはその通りなのですが・・・


必要な生活費が妻のみの場合、現在の生活費の50%、子供がいる場合、現在の生活費の70%って書いてあります。


実はここが落とし穴なのです。

『どこが?』って思いますか?


必要な生活費が現在の50%とか70%とか、あくまで『現在の生活費』が基準ですよね?


落とし穴とは 現在の生活費と必要なお金はイコールでは無いという事です。


例えば・・・夫婦二人と子供一人で現在の生活費が月に25万円だったとします。

子供が成長するにつれ学費はもちろん、その他の生活費は今よりも当然多く必要になってくるわけです。

もし賃貸住まいだったとして、25万円の70%だと17万5千円ですが、その額で家賃を支払った残りで食費の他水道光熱費などの基本生活費を支払って、十分なくらしが出来るでしょうか?

既に持家だったり、万が一の時には実家に帰るなど、その時を想定してあれば違ってきますけど。


また、奥さんが勤めに出れば良いと考える事も出来ますが、もともとの生活設計で働きに出るのと、必要だから働くのとでは同じようで全く違います。



必要保障額は『現在』ではなく、『将来』のくらしを計らなければ導き出せません。

なぜなら、保険とは『現在』だけではなく『未来』を支えるものだからです。


また、家族がどのような生活を望むのか?というのも家族それぞれで全く違います。

将来はこうしたい、ああしたいという希望を叶える為に日々一生懸命に生きているのですから、万が一があってもそれを支えると言う考え方でなければ、将来の家族の生活は思い描いたものと全くかけ離れてしまう事もありえますし、そうなってしまっては『保険』の意味がなくなってしまいます。


この記事はちょっと前に雑誌を読んで、書こう書こうと思っていたのですが、ちょうどライフプランの話の途中でしたので、それが一段落してからと思っていたのです。


もう一つ保険に纏わる話をしたいと思いますが、それはまた次回に。


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