退職金
ライフプランの一連の流れを前回まで書き連ねてきましたが、その中で少しだけ『退職金』について触れました。
どなたも関心はあるものだと思いますが、『退職金』に対してもまだあまり知られていないところがあるようですね。
私は毎月 久保憂希也さん の元で開催されている勉強会に参加させていただいているのですが、先日の勉強会の話題に『退職金』がでてきまして・・・
退職金に纏わる税務や所得税との違い、退職金を受け取る事の効用と言ったものは、さほど知られていないと感じました。
サラリーマンの方など当然そんなことに触れる機会も少なく、『まとまったお金が手に入る』位の認識なのではないでしょうか?
退職金のメリットは実は3つあります。
1・退職所得控除が大きい
2・分離課税である(その年の他の所得と合算されない)
3・1/2課税である
という事です。
1の退職所得控除は
勤続20年以下・・・勤続年数×40万円(最低80万円)
勤続20年超・・・800万円(20年×40万円)+70万円×(勤続年数-20年)
となっていて、控除される金額が大きいのです。
2の分離課税は大丈夫ですよね?他の所得とは合算せず、退職金に対する課税だけで完了するという事です。
3の 1/2課税とは、支給された退職金から退職所得控除を引いた金額の1/2に課税すると言う意味です。
つまり・・・勤続30年の方が3,000万円の退職金を支給されたとします。
退職所得控除は800万円+700万円ですから1500万円が控除できます。
3000万円-1500万円=1500万円が控除後の金額ですね。
更に1500万円×2分の一ですから、750万円に課税がされると言う事になります。
ざっと計算すると所得税額およそ146万円。住民税を加えてもおよそ176万円。
つまり退職金で3000万円支給されると手元には2824万円が残ると言う事になります。
ちなみに3,000万円を給与でもらうと・・・
所得税は超累進課税ですからおよそ半分が税金で持っていかれます。
どうですか?だいぶ手元に残るお金に差があるでしょう?
さらに・・・
このブログの読者の方には経営者の方も結構いらっしゃいますが、経営者にはこの『退職金』のもっと有効な活用法があるのです。
それは・・・
またの機会に