上手にお金を貯めるには
最近の若い方は・・・なんて言うと年寄りじみていてイヤなんですが、世の中、先が見えない分自分を守りたいと言う心理が働くのか、それとも社会保障に対する信頼が無いからなのか・・・
おそらくどちらもなのでしょうが、個人年金やお金が貯まるような保険に入りたいと言う相談が増えてます。
以前も個人年金に関しては言及しましたが、私は若い方が月払で個人年金に加入するのはあまりおススメしません。
なぜならば
○何十年もの間、特定の商品で積み立てるのは、資金の流動性の観点から非常に不自由である事。
○途中で解約した場合、支払った金額に対して返戻金が下回る可能性が高い事。
○現在の低金利で積み立てた場合、将来金利が上昇した場合は不利になる事。
他にもいろいろ考えればキリがありませんが、メリットよりもデメリットの方が大きいと思います。
これが50代位の年配の方が、短期間で安全性が高い方法として選択肢に入れるのであれば分かりますが・・・
一生懸命に個人年金でお金を貯めても、そのお金が使える状態になるまではかなりの時間を要します。
『自分の未来に対する仕送り』という方もいらっしゃいますが、若い方は老後を心配する前にいろいろと飛び越えなければならない『ライフイベント』と言うハードルがあります。
ゴール間際のハードルを気にしすぎるあまり、手前のハードルで転んでしまっては無事にゴールする事は叶わなくなります。
もちろん、いろんな事を考えて、今から少しずつでも準備しようという考え方は素晴らしいと思います。
いろんな可能性を考えて、その時々で有効な選択をして欲しいですね。
将来の見通しが不安定なので『貯蓄から投資へ』と言われても、現在は『投資より貯蓄』となっていると思います。
しかし『お金に働いてもらう』というのは何も投資だけしか無いわけではありません。
もちろんアイデア次第ではありますが、一つで二役にも三役にも使える金融商品はあるんですよ。
つづく