今日のひとり言―新聞記事より『所得と学力』の関係 | 保険屋FPひろのお金の教室

今日のひとり言―新聞記事より『所得と学力』の関係

昨日の読売新聞・社会面に『親の収入高いほど好成績』という記事が掲載されていました。


収入と成績を関連付けた分析は初との事ですが、所得格差と学歴格差の関連性は以前からはっきりとデータに出ており、『学歴もお金で買う時代』である事は否定できません。


統計など見ても、未だデフレ下にある現在でも教育費は毎年緩やかに上昇しており、家計に占める教育費の割合は増加傾向にあるようです。

これは学校教育費だけではなく学校外教育費、つまり塾などにかなりのお金を掛けていることの表れですが、一方で親と子の関わり方などはどのように変化しているのか興味深いですね。


記事によると、最も平均正答率が高かったのは1200万円から1500万円の世帯で、200万円未満の世帯と比べ平均正答率に20ポイントの開きがあるそうです。

高学力層の子供の親は、 「小さい頃から絵本の読み聞かせをした」「博物館や美術館に連れて行く」「ニュースや新聞記事について子供と話す」といった回答が多かったそうです。このうち「本の読み聞かせ」や「ニュースを話題にする」は、親の所得に関係なく学力向上に一定の効果がみられたとありました。

学校の取り組みでも「児童に挨拶を徹底する」とか「教員研修を積極的に行う」学校では学力向上に一定の効果がみられたとあり、大人との関わりが深く関連しているものと思われます。


この結果が全てではないのでしょうが、FPも子供の教育を考える時ってつい教育資金の話になりがちだと思います。『豊かな暮らしの実現』のお手伝いとしては、それも不可欠なものではありますが、『何故』という掘り下げを繰り返していくと、最終的に『お金』では無くなっていくのかもしれません。

『暮らしとお金』にどう関わっていくのか?まだまだ奥が深い世界です。




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