医療保険 | 保険屋FPひろのお金の教室

医療保険

最近になって新型の医療保険が各社から発売されました。


病院の窓口で実際に支払った分を給付すると言う、所謂実損填補型の医療保険です。


実はこのタイプは以前から発売されている商品もあり、一部のFPからは


「画期的」とか「自己負担をしっかりカバー出来るので良い」と言う評価が与えられていたりします。


しかし・・・



「自己負担」とは病院で支払うお金だけですか?


どうもココのところが腑に落ちないのです。



医療保険とは



「万が一病気や怪我をした場合に起こる最も経済的に困る状況・・・入院や手術に備える保険」

です。


FPによっては「高額療養費制度」があるので、それほど重要な保険ではないとまで言い切る方もいます。


!!


入院や手術でかかる医療費と差額ベッドや食事代などの自己負担・・・出て行くお金の補填だけで良いのでしょうか?


確かに高額療養費制度があるので、窓口で支払う治療費は実際のところ


{80100円+(かかった医療費-26700円)×1%}


です。


他の自己負担としては

○入院中の食事代

○差額ベッド代

○入院に伴う身の回りにかかる雑費

ですね。


私は入院しなければかからなかったはずの費用、言い換えれば入院によって発生した費用全てが自己負担と考えています。


さらに、出て行くお金の心配だけではないのでは?とも思います。


入ってくるお金が少なくなったり、場合によっては無くなったりすることを考えなくて良いのですか?


退院後すぐに職場復帰して、入院が収入に対してさほど影響しない場合もあるでしょうが、実際に心配なのは「長く入院してしまったら?」ですよね?


傷病手当金が受け取れるサラリーマンにしても60%まで収入は下がりますし、自営の方なら休んだ期間の収入は0ということもあります。


なので「出て行くお金」+「減少する収入」を踏まえて「万が一入院するような事があった場合、保険でどの程度カバーすることを望むのか?」と考えるべきだと思うのですが・・・


貯蓄をしておけば大丈夫と言う方もいらっしゃいます。


しかし、入院など万が一の為に貯蓄している人ってどのくらいいるのでしょう?

その貯蓄は他に目的があって貯めているのではないのですか?


例えば「住宅ローンの頭金に」とか「子供の学資のために」とか使う予定が決まってる貯蓄を、いくら必要か不確実な支出のために流用してしまって大丈夫ですか?なるべく取り崩したくない貯蓄ってありますよね?



私見ですが、医療保険とは


「いつ病気や怪我をするかわからない」

「どのくらい費用がかかるかわからない」

「いつまで治療に時間がかかるかわからない」


といった不確定な要素に対して、毎月少しずつの負担でリスク備える為のものです。

もちろん保険だけで全てをカバーしようとすれば支払う保険料も多額になりますので、何でもかんでも保険に入れば良いというものではありません。


どのくらいの備えがあれば安心なのかは人それぞれですが、ご自身の経済環境に合わせて「ご自身が」安心できる分を準備すると言うことが大事だと思います。

世間一般がどうであるか?などと考えるのはあまり意味がありません。


ご自身が本当に必要だと思うものをしっかりと選択して欲しいと思います。


商品選択上のポイントはさらにコンサルティングを深めて決めていきますが、基本の考え方は以上だと思ってます。