震える声 | 何気ない1日

震える声

考えていなかった事が起きた。


NST中に赤ちゃんの心拍数がかなり下がり、手術室が空き次第緊急帝王切開になるらしい。

「お願い早く来て」と言う妻の声がとても震えていた。

まだ早産の時期ではあるけど、一刻の猶予もない状況。

なんとか赤ちゃんの状態とこれからの事を話し、妻はこのまま病室に行き手術の説明や手術の同意書を書かなければいけないらしい。

当事者である僕らは気が動転してあたふたしてしまうが、周りはどんどん進んで行くので、まるで誰か別の人の事のように感じてしまう。

会社に状況を話し、予め用意していた荷物をアパートに取りに行き那覇空港に向かう。


その間にも妻を必死に励ます。

メールや電話で。

近くにいてあげられない事が悔しくて、1人で出産(手術)に挑む妻の不安そうな顔が目に浮かぶ。

妻はとても心配性で甘えん坊。妊娠してからも検診での採血すら嫌がっていたのに。そんな妻が帝王切開に…


手術は2時に決まり、僕が飛行機に乗っている間に赤ちゃんが産まれるはず。

最高に嬉しいけど、心配だし、あの時の気持ちは今表現しようとしても難しい。

那覇空港に着き、妻と話す。

もう一度NST検査をするらしい。

そして、飛行機に乗り込む僕。


続く…