検索してみると色々数字が出てくるけど、飲食店の生存率は3年で30%とか。
レッドオーシャンな市場なのに、父親が無計画に突っ込んで生き残れるはずがなかった。

知名度の高い全国チェーン生ビール
老夫婦が利益度外視でやってる定食屋カレー
観光案内にも載ってる素敵な眺望のお店コーヒー
彼らと渡り合っていくためには相当の強みと運が必要。

父親の店は立地は良かった。
でも賃料は高かっただろうし、当然ライバル店も多い。
料理や内装に凝っていたわけでもなく、
特別な食材を仕入れるコネもなく、店はすぐに潰れた。

ただし、父親はいわゆる「実家が太い」人だったので、
祖父母や親戚に支援してもらったりして開店資金の借入はきちんと返済できたらしい。

■準備不足
でも飲食店の開店資金って1,000万くらいでしょ?
飲食店開業を夢見てサラリーマンとして15年以上働いていたのなら、
それくらい借入せずに自分の貯金から出すべきだったと思うけどね。

住宅ローンの申請用紙を見たけど、サラリーマンとしてそれなりの収入はあったみたい。
でも残念ながら、お金を貯めておく計画性はなかったということ。

(脱サラする前だって、特にぜいたくな暮らしをしていたわけではない。
子供の習い事は公文と水泳教室くらい。海外旅行なんて行ったことなかったし。
子供の見えないところ、例えばお酒やゴルフに消えてたってことなのかな。)

■アラフィフでフリーター
店を閉めてアラフィフになってしまった時に、
正社員として再び雇ってくれる会社は限られるから、
住宅ローンを支払っていくのはしんどい。

(固定金利だから、日本経済が冷え込んで金利相場が下がっても支払額が高いまま)

民間企業が難しいなら、今なら公務員試験に挑戦することもできる。

当時似たよう門戸があったかどうかは知らんけど。

 

 

 

今年の分はもう応募締切すぎてるけど、来年まで募集はあるみたい。

倍率が非常に高いのと、採用されても新入社員の給料からになってしまうのが

公務員氷河期採用試験の最大の問題点だけど、
おそらく飲食店でバイトするよりは(体力的に楽に)稼げるんじゃないかと。

でもこういう文字通りのお役所仕事が父親の性格・価値観に合ってたかというと、
おそらく違ったんだろうな。