時には、お客さんと一緒に泣いてしまうことがあります。
数年前から取り組んでいる障害をお持ちの一人息子さんのための
親なき後の財産管理、終活プランニングです。
息子さんとの面談も続けていますが
障害があることを忘れてしまうくらい、まじめで優しい好青年です。
だから理解されにくいのかな。
彼が抱える「生きづらさ」
初めての人と出会って、声をかけて、会話して、だんだん距離が縮まる
という何でもない工程
会ったその日のうちにできてしまう人もいれば
時間かけてゆっくりできる人もいれば
つまずいて悩んで、結局諦めてしまう人もいる
でも、なんとか社会に出たい、友だちも作りたい
彼の中では猛烈にがんばっているんだなと感じます。
お母様はたくさんの人に相談して
ほんとうはできるはず!がんばって!がんばって!
と励まされるときに、孤独を感じてしまうそうです。
「がんばれ~」
悠々と先頭を走っている人から言われたら辛い。
「がんばってるね」と声をかけて伴走したい。
走っている人のペースやゴールがわかって応援してもいいかなと思ったときには
思いっきり
「がんばれ~」って声かけたい!!!
余談ですが
別のお客様で
1週間で山岳地帯250キロを走る過酷なアドベンチャーレースに
チャレンジして完走されたご夫婦から伺った話。
極限状態では体力だけでなく気力が重要
相手のことを思いやることは、かえって気力を奪ってしまうそうなのです。
夫婦のあり方を考える経験になったとのこと。
20人くらいのチームの参加者の中に、ほぼ目の見えない方がみえて
皆さんがサポートしていたのですが
自分のことで精一杯の時に、その方のことをみんなが忘れてしまったのです。
その方は、はじめは参加者を恨んでそうです。
でも仕方なく必死でひとりでレースを続け、
他のチームの人に助けを求めて、ついに自分のチームに合流したそうです。
その方がレースで得たものは、かけがえのないものでした。
自分の人生レースは、人の力を借りずに自分の力で生き抜くこと。
「がんばれ~」は自分で自分に言う言葉
人頼みで人生をわたってきた私
いろいろ考えさせられました