子どもへのおカネの教育の話の続きです。

 

最初に子供たちに定着させたい感覚は

おカネは働くこと、時間と労力をかける

ことで手に入るものだということです。

 

『おカネは労働の対価である』 

これは大切な感覚だと思います。

 

働くというのは、いわゆる仕事かもしれ

ないし、何かのお手伝いかもしれません。

 

そんな事はあたりまえでしょ?と思われる

人も多いと思います。

 

しかし子供たちへの意識調査の結果に

驚くことが上がっていました。

 

おカネはお母さんがATMから貰ってくる

もの。そう回答した子供が大勢いました。

 

お父さんやお母さんが働いたことによって

おカネが手に入り、生活ができているんだ

というイメージを子どもに与えてください。

 

そこが曖昧だと、家族の仕組みや家庭内の

分業の話も説明が難しくなります。

 

旦那さんが外で働くことも、奥さんが家事を

することも、両方大切なことであることを、

お子さんに示していくことが、子供への

おカネの教育のはじめの一歩だと思います。

 

今の世の中では、おカネは大変便利な

物であることを教えるとともに、それを手に

入れるために、両親が働いていることを

示してあげられると良いですね。

 

これを子どもに示していく具体的な

アイディアがあります。

 

給料日のたびに、お祝いをしてください。

そして子供の前で、ご夫婦で、お互いに

感謝を示してください。

 

これを小さなことから毎月見ていれば、

両親への感謝の心と、おカネの大切さが

子どもに定着していきます。

 

資本主義の世の中では、おカネはとても

有益なものです。たくさんあると嬉しいので

ついつい欲張りになります。

 

でもおカネは、労働の対価であることを

子どもにちゃんと教えられれば、子供が

大きくなった時に、妙におカネに執着して

しまう人にはなりにくいかもしれません。

 

おカネには魔力?もありますから。

 

 

私はビットコインに夢中になった大学生を

見て、気の毒だな思いました。

 

もしも、おカネは働いて手に入れるものだと

意識できている子なら、なんか変だな?と

考えて手を出さないかもしれません。

 

変なマルチビジネスなどにも、警戒感を

持つことができれば、拒否できます。

 

私はビットコインやマルチビジネスで

最初に損をした子は、むしろラッキーだと

思います。

 

たまたま儲かってしまった子達は、金銭

感覚が狂わされなかったか心配です。

 

簡単なことでおカネを手に入れてしまうと、

まともな仕事に就いて地道に頑張ることが

難しくなるかもしれません。

 

おカネの基本を知っている子は、もしも

友人に誘われて、おかしなビジネスに

参加して失敗したとしても、すぐに反省

できるこもしれません。

 

あ~お母さんの言っていたことはこのこと

だったのかなぁ・・・・。

そう思える子供は、立ち直りが早しと思い

ます。

 

何も教わってこなかった子は、そのまま

道に迷ってしまうかもしれません・・・・。

 

 

繰り返しになりますが、おカネの基本的な

感覚は知識ではなくて、習慣として子供に

身につけさせることが大切です。

 

いつも子どもの目の前で、悪い例を見せて

しまっていては、2、3回よい話をしてみても、

それまで生活の中で目にしている刷り込み

の方がよほど強いですよ。

 

子どもよく見ています。良い習慣を見せて

あげる事が大切で効果的です。

 

次回は、今回の労働の対価の話の補足と、

『支出のバランス感覚』について書いて

みます。

 

FP on the beach