いつもありがとうございます。
2013年9月11日の日経新聞「マネー&インベストメント」欄に、NISA(ニーサ、少額投資非課税制度)に取り組む際の注意点が書かれていました。
千代田区神田のファイナンシャルプランナー、
プライベートCFOの渡邊英利です。
要約すると、NISAは売却益や利金・分配金に対して非課税のメリットがありますが、過去の自身の運用実績や方針によっては、通常の証券口座の方が良い場合があります。というもの。
どんなケースがそれに当てはまるのでしょうか?
(1)運用中の証券口座で2年前、昨年に損失があるか、今年も損失が出そうな場合
通常の証券口座は売却益や利金・分配金に対して課税される(課税口座)のですが、損失が出た場合は、所得税法上、翌年以降3年間、損失の繰り越しができます。
例えば、今年損が出た場合は、翌年~3年後までの間、課税口座の中で利益が出たら、確定申告によってその利益は、損失の分を上限に非課税の扱いとなります。
その損失の分は、NISA口座で出た利益は通算できません。
なので、2年前(2011)から最近(2013)までの運用で損失が出ている人は、課税口座の損失を繰り越してもよいわけです。
(2)NISA期間中に、損失で終わってしまうようなケース
NISA期間が終了すると、その時点で保有している金融商品(株式・投資信託など)は課税口座に移されます。その時の課税上の取得価格は、課税口座に移された時の時価とされています。
ということは、そこから少し利益が出たとしても、課税の対象になるということです。
仮に、100万円をNISA口座で運用し、NISA期間が終了した時に50万円まで値下がりしていたとします。課税口座に移されてから80万円まで値上がりした後に売却すると、50万円から80万円のその差額である30万円に対して、課税される、ということになります。
当初の100万円からは20万円の損失なのに、課税されるということが、あり得ます。
自分の状況や方針を考えて、うまく使い分ければOK
とはいえ、これらは将来の不確定な要素について(値上がりするか値下がりするかわからない)、一定の仮定のもとでの記述なので、いわゆる「たら・れば」の議論でもあります。
とくに(2)のケースは、NISA期間終了時に、利益が出ているか損失が出ているか、人によってまちまちです。
制度設計上課題はありますが、せめて、大損はしないようなリスク管理をした運用をして、後悔しないようにしていきたいですね。
リスクを管理するというのは、例えばこんな感じです。
15年~18年程度の運用、例えば子供の教育資金準備のためにNISAを活用するような場合は、国内・海外の債券を中心にして、値動きのブレを抑える運用をしていくと、場合によっては、学資保険よりも効率的な運用になるかもしれませんね。
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いつも最後までお読みいただき、ありがとうございます
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