100万借りても、93万の返済でいい!? | ファイナンシャル・プランナー白浜仁子 の 『FP奮闘記』 

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100万円借りても、93万円しか返さなくていい銀行があるって知ってますか?


本日、6月の消費者物価指数が発表されました。
生鮮食品除くコアCPIでは、前年同月比+3.3%、消費増税分の影響を除けば1.3%。
過去の数字と比較すると、アベノミクスの効果が確認できます。

2011年度 △0.3%

2012年度 △0.1%

2013年度 +0.4%

2014年6月 +1.3%


物価上昇については、国の政策を含め様々な見解がありますが、

「モノの値段」と「お金の価値」という観点からいうと、

「アベノミクスで景気がよくなってる♫~ニコニコ」と喜んでばかりはいられません。



例えば・・
100万円で買える車があったとします。車

今、現金があれば、直ぐに買うことができますが、

仮に今買わずに、100万円を金利3%の定期預金に預けたとします。

その間、物価が10%上昇していました・・。


すると・・
車100万円  → インフレ率10% →(1年後) 車110万円

¥100万円 → 預金金利 3% →(1年後) 元利金103万円


買えたはずの車が7万円も足りなくなっていますあせる


今買えるモノが、将来買えなくなる。

これが、「お金の価値の目減り」です。



もし・・

今はお金がない・・でも、1年後に買う予定にしているという場合。

1年待たずに、借金して(1年ローン・金利3%)車を買ったとすると・・。


借金の元利返済額は、103万円!!

1年後に現金110万で買うくらいなら、借りてでも先に買った方がお得ですビックリマーク



更に、物価上昇分を考慮して、1年後の返済額を現在価値に割り戻してみると・・


103万(元利返済額)÷1.1(物価上昇率)=約93.6万円


なんと!!

100万円借りたのに、実質93.6万円しか返してないのと同じに!!叫び

少し難しい概念ですが、つまり、見た目(額面)は変わらなくても、お金の価値は日々変動していて、

増えているように見えても減っていたり、その逆も。


つい額面(名目)だけで判断してしまいますが、実際(実質)は?という視点を持つことは

大切なことです。

お金が物価に負けないよう、しっかり資産形成をしていきたいですね。


改めて・・

6月の物価上昇率(消費税影響除く)は、1.3%。

あなたの金融資産は、何%で増えてますか?


内山FP総合事務所