引当金と経過勘定項目 | 夢とライフプランと女と酒と…

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第2章 取引と仕訳、勘定科目


7.貸倒損失と貸倒引当金


◆貸倒損失


 商品を売り上げた売掛金が回収不能になることも商売をしているときには起こります。


 この回収不能のことを貸倒れを行ったりします。


 この債権が焦げ付いて回収できなくなったことによる損失を貸倒損失又は貸倒償却という勘定科目を用いて処理します。


◆貸倒引当金


 将来の貸倒に備えるため、会計期間ごとにその末日における債権のうち一定額を貸倒の見込み額として見積もって処理します。


 この見積額は債権のマイナスを意味する貸倒引当金となり、次の仕訳を計上します。


 「 貸倒引当金繰入 / 貸倒引当金 」


 貸倒引当金は、貸方勘定ですが売掛金や受取手形のマイナスを意味する評価勘定であるため売掛金や受取手形などの資産から控除する形で貸借対照表では記載されます。


◆引当金設定後の貸倒


 貸倒引当金を引き当てたときに貸倒が生じた場合には、まず貸倒引当金を取り崩し、これを超える部分について貸倒損失で処理します。


◆貸倒引当金の積み増しと戻しいれ


 貸倒引当金を設定する場合において、前期から繰り越された貸倒引当金の残高があるときは、差額のみを繰り入れる形をとります。


 これを差額補充法又は差額調整法といいます。


 また一度全額取り崩して再度全額組みなおす方法を洗替法といいます。
 
 また、逆に繰り越された貸倒引当金が今回設定する額を超えている場合には貸倒引当金戻入を計上します。


◆償却済債権取立益


 前期以前に貸倒処理してしまった債権が今期に入ってから回収できた場合には前期に遡って訂正するのではなく、今期においてその回収額を「債権償却取立益」で計上します。 


8.経過勘定科目


 簿記の世界では、取引は発生主義であらわすため会計期間で区切ったときには実際の支払いのタイミングと費用化のタイミングが異なるケースがあります。


 このように、時の経過に応じて費用・収益の額を修正する必要のある勘定を経過勘定といいます。


◆前払費用


 当期中に次期以降の期間に対応する費用を支払った場合に、次期以降の費用の分だけ費用が多く計上されてしまうため勘定を修正する必要があります。


 この前払い分は、費用を修正して前払費用に振り替えます。


 これを費用の繰り延べといいます。


◆前受収益


 当期中に次期以降の期間に対応する家賃などの収益を受け取った場合に、次期以降の家賃の分だけ収益が多く計上されてしまうため勘定を修正する必要があります。


 この前受け分は、収益を修正して前受け収益に振り替えます。


 これを収益の繰り延べといいます。


◆未払費用


 当期中の期間に対応する費用のうち、未払いであるため計上されていないものがある場合には、その分の費用が少なくなることになるので、費用の勘定を修正する必要があります。


 この未払い分は、費用を修正して未払費用に振り替えます。


 これを費用の見越しといいます。


◆未収収益


 当期中の期間に対応する収益のうち、利息など未収であるため計上されていないものがある場合には、その分の収益が少なくなることになるので、収益の勘定を修正する必要があります。


 この未収分は、収益を修正して未収収益に振り替えます。


 これを収益の見越しといいます。