先日、相続税に特化した会社の社長さんからお話を伺って、驚いたことがありました。
それは、1年間の相続税申告数を税理士の登録者数で割ったときに、1年間に税理士1人あたり、1件も相続税申告の仕事がいきわたらないという計算になるということ。
そして、10人の税理士に相続税のことを頼むと、10通りの評価額や納税額になるといわれているということ。
税理士さんって、税金のことなら何でもOKなんだと以前は思っていました。
一般的には、そういうイメージですよね。
でも、FPの勉強をしていくうちに、税理士さんにも得意分野があることを知りました。
先日の社長さんは、お医者さんとの比較で、税理士さんの専門性について話されていました。
お医者さんは、脳外科、心臓外科、消化器内科など自分の専門分野があって、専門外のことは紹介状を書いて、専門の先生を紹介してくださるのが普通ですよね。
でも、税理士さんの場合、会社の会計や経理が得意でも、相続税の相談がきたら、紹介状を書いて、相続税専門の税理士さんや相続税が得意な税理士さんに引き継いでくれるかというと、そういうことはほとんどないようです。
病気になったときに病院にいって、手術となるようなときは、その先生がその手術を年間何件くらいやっているのか聞いて、あやふやな答えがかえってくるようであれば、その先生のところでは手術をしないという目安を、私は持っています。
でも、税理士さんには、病気をするようにひんぱんにお世話になったことがありません。
ましては、その税理士さんの専門を詳しく伺うということは、思いつかないものです。
しかし、これからは、知り合いに税理士の方がいても、得意分野を確認しておいた方がいいと思います。
そうすれば、その得意なことについて何かあれば、その方に。 そうでないことであれば、違う税理士さんの方がよいかもしれません。